いつかめ！ ページ21
ぼとぼとと私からなにかが落ちていく
｢…………ｺﾞ……ｨﾂ………ﾄﾞ……ｼﾃｪ……………｣
｢誰が｣
｢誰が悪魔と契約してない役立たずだって？｣
｢そんな馬鹿がデビルハンターになれる訳ないでしょ？｣
地面私と時の悪魔を中心にして丸い深淵が浮かび上がった
ズブズブと底なし沼のように沈んで行く悪魔を見下ろす。
｢！？ま、、巻戻らない！？！？｣
｢驚いてるね｣
｢おい！！僕に何をした！！なんなんだこの穴は！！！｣
｢だから悪魔と契約してるんだってば、能力の一つや二つ使うに決まってるでしょ？｣
｢それでもおかしいだろ！！今までのどのデビルハンターと戦った時も！！！死ぬ前に時を戻すなんて簡単に出来たはずなんだよ！！！！｣
｢やっぱりか｣
どうして先輩達が殺したはずの悪魔が今なお存在しているのか
殺し損ねたなんてのは1番ありえない。
当然記憶を保持したままなので、地獄から戻ってきたなんてのはありえない。
だとすると、予想できるのは彼の能力が関係していると言うことだ。恐らく先輩達が殺した後微かな意識を頼りに自分に対して能力を使い、まだ元気な頃の自分に巻き戻ったのだ。だから最初に会った時自分の姿を自慢してきたのだ。
いや、悪魔に身体の年齢があるかは知らないが。
でも先程の奴の一言で確信した。やはりこの悪魔は先輩達と戦った時に一度過去の自分へ戻ったのだ。この悪魔は弱くなんてない。寧ろ負けていても全くおかしくなかった。
それでも。
｢知りたい？？｣
｢は！？｣
｢私の契約した悪魔｣
｢そんなのどうでもいい！！何でもするから早く僕を助けろ！！！｣
｢本当？じゃあ先輩の時間を返して？｣
｢それは出来ない！！！一度奪った時間は俺が死ぬまで戻らない！！！！！｣
｢じゃあ決まりだね｣
今も尚話してる間にも侵食は進んでいて、既に小さな体は肩まで深淵に浸かっていた。
｢可哀想だからやっぱり教えてあげる｣
｢私の契約した悪魔は……｣
終焉の悪魔。
・
恐らく二度と使わない設定を登場させてしまいました。。
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作者名：空村 | 作成日時：2021年3月16日 21時
