わんうぃーく！ (ページ20)

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いつかめ！ページ20

私は気づいてしまった。

マキマさんは私を殺す為にここへ送り込んだことを。
私はもう使い物にならないと判断したことを。

彼女に対して、嘘をついたことを。

そして彼女は知っていたのだろう。

あの日死んでしまった私のバディを殺したのは、私自身だと言うことに。

思わず笑ってしまった。しかしもう使い物にならない横隔膜のせいで乾いたものしか出てこなかった。それでも息は吸えてるので肺はまだ機能してるみたいだ。

｢もう死んじゃうのに笑ってるなんて、君ちょっとイカれてるね｣

｢だ………ま……ぇ｣

仕組まれていたことに気づけば、なんだか楽になってきた。殉職も大勢の人も、もういいや

私は頑張った。頑張った結果がこれなんだ、受け入れろよ。

ああ、なんだか瞼が重くなってきたな。

目を瞑ると、沢山の人が私に語りかけてくる。

バディだった人

マキマさん

姫野先輩

パワーちゃん

デンジくん

早川先輩。

アキくん…

昨日までに沢山見た小さな背中を思い出した。

思い出した。
ついこの前決めたことじゃないか

アキくんが元に戻るまでは誰かが守るんだって

まだ子供の姿のままの彼を戻すことが出来るかもしれないのは、他の誰でもない。私自身だ。

起きろ。目を開けろ。戦え。まだ終わってない。悪魔はまだ生きてる。起きろ。起きろ。起きろ。

起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ

｢！？｣

呑気に横に寝転んでいる小さな首を掴んだ
そのままギリギリと締め続け、己を奮い立たせる。
そして足腰に力を入れ立ち上がった。