現実逃避 ページ26
A「もぉヤダ」
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やっぱり、今日のあたしは昨日のあたしと違う。
弱気。ネガティブ。
でもいつもこんな感じ。
強気な時があれば、弱気な時もある。
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そんなあたしを認めてくれたのも、聖くんだった。
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聖『へぇ、桜木中なんだ。何年？』
A『３年です。受験生です…』
聖『じゃ、あの日は、塾帰りとか？』
A『はい。あたしだけ、課題が終わらなかったので…』
聖『へぇ。頭悪いんだ？(笑)』
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聖くんの笑顔は、意地悪だけど安心する、不思議な笑顔。
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あたしは毎日のように病院に通って、
聖くんとの仲はどんどん親しくなっていった。
１ヶ月を過ぎる頃にはタメ口で、聖くんはあたしにいろんなことを質問してくるから、
聖くんはたぶん、あたしのことをたくさん知っていたと思う。
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そしてしばらくしてケガが治り、
聖くんは退院できることになった。
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A『退院、本当におめでとう』
聖『安心した？無事に治って(笑)』
A『そりゃ、そうだよ！！』
聖『そっか。ま、ケガさせたのお前だしな(笑)』
A『うっ…』←
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でもふと思えば、
あたしが今こんなふうに聖くんと話せるのは、
「あたしが負わせてしまったケガ」
とゆう存在があるからであって、
そのケガが治ってしまった。
もうこんなふうには会えない…のかな。
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そんなふうに寂しさと不安な気持ちのあたしに気づいたのか、
意地悪な聖くんは切り出した。
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聖『俺、華魅夜の３年なんだ』
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A『華魅夜って…あの華魅夜？』
聖『そうだよ。荒れに荒れた、最強のヤンキー高校』
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そりゃたしかに、華魅夜は評判の悪い高校。
でもその時あたしは、なんとも思わなかった。
むしろ、
あの高校にも、こんな人がいるんだ。
なんて思った。
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聖『華魅夜の３年つーことはさ、学校を背負ってかなきゃいけねんだよ』
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いつもの笑顔で真剣な話をする聖くんを、
見ていられないほど寂しさうを覚えた。
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聖『そんなこと俺にはできねぇって、そう思ってた。
下の奴らも、学校も、伝統も、全部俺が守んねぇといけねぇなんて、
そんなん荷が重過ぎんだろって』
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聖『そんな時に、お前に出会った』
ラッキーアイテム
革ベルト
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Natcan - 初めまして♪最初からこんなこと言うのも失礼だと思ったんですけど、「3年」のお話の所で北山くんと藤ヶ谷くんは敬遠の仲ではなくて犬猿の仲っていう事じゃないんですか？打ち間違いじゃなく本当にそうしたなら、ごめんなさい。長々と失礼しました!! (2013年9月18日 23時) (
レス) id: 42947340ef (このIDを非表示/違反報告)
優ぅ李。(プロフ) - 翼さん» お久しぶりです（笑）無理はせずに、頑張ってください!! (2012年8月5日 5時) (レス) id: 2fc1592c64 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 優ぅ李。さん» ご心配おかけいたしております、翼です((←←まぢで更新頑張ります！ごめんなぱぃ。。。 (2012年8月4日 23時) (レス) id: f6a537e82a (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - あかねさん» コメあらがとおございます！更新頑張ります(っ≧◇≦)っご愛読頼みますｗｗ (2012年8月4日 23時) (レス) id: f6a537e82a (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 亜沙美さん» ためたがり主義なんでｗすんまそんｗｗ (2012年8月4日 23時) (レス) id: f6a537e82a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 x他1人 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/mhsn-playgirl
作成日時：2012年5月4日 0時
