episode_2 ページ3
「Aちゃん…？何でここにいるの？｣
「えぁ…요한…くん、こんにち、は…」
声をかけてくれたのに。ガチガチの挨拶。
私人見知りだから…私の言葉で
傷つけてたら…どうしよう…
「緊張しなくていいんだよ？隣どうぞ。」
隣の椅子をぽんっと叩いてくれた
顔を真っ赤にした私は静かにお辞儀をして席に着く
…隣の席だとはいえ 喋った事はほぼないし
顔も見てられない、恥ずかしいな…、怖いな。
私は過去にいじめられていて。
そこから人と関わる恐怖を覚えた
友達を信頼出来なくなって、辛くなった事がある
丁度隣にいた子にいじめられていたから
あの経験が私の脳内でプレイバックされる
「Aちゃんってどういう本が好きなの？｣
「えと…物語系は全て好きだよ…、｣
言葉がまた固くなっちゃって、もう…
もしも傷つけてたら…どうしよ、ごめんなさい…
手の震えが止まらなくて、本をもつ手がカタカタと震え出す
「大丈夫、？緊張させちゃったか…、大丈夫、僕は何も言ったりしないから。だから震えないで…、、大丈夫だよ。｣
…その言葉は
私の全てを知っているような声で
「ごめんなさい…、」
私は謝ることしか出来なかった
「大丈夫大丈夫、こっちこそごめんね。」
そう言うと彼は私の震える手を包むように
握ってくれたんだ
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作者名：柊 南 * | 作成日時：2020年7月15日 18時
