白い木星 - 2

：眠れぬ虎のホシ ページ9

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〜ホシside〜






7月6日。





特にいつもと変わらない土曜日、今日も今日とて丸一日練習室だ。





因みに今日は生憎の天気で、外は土砂降りの雨。





「ここ冠水しない？大丈夫？」





なんて、地下にいる事に不安を抱き始めた様子のAさん。




の割には大の字で転がってるけど





ディノ「ちょっとヌナ！！！だらしないですよお腹出して！！！」





「母ちゃんか」





ディノ「え？やですよこんな娘」





「…ダーーーー！！！！！」





ジョンハン「いや、こわ」





スンチョル「無駄に走り回るな！！！」





ディノ「ギャーーーーー！！！！」





ガバッと飛び起きてマンネに襲い掛かる彼女に悲鳴を上げながらもどこか楽しそうなチャニ。




まるで姉弟のように見える。




そこにしれっと混ざろうとしたが「デカい、怖い」と、拒否されたミンギュ。




切ない





ミンギュ「…ねえヒョン、ヌナって俺にだけ冷たいと思わない？」




ジョンハン「やー、ミンギュや、




あいつにてめえとかクソ野郎とか言われたことある？」





ミンギュ「え、ないけど」





ジョンハン「じゃあいいじゃん」





ミンギュ「…」





ジョンハン「…何その人を憐れむような目、励ましてやったのに」







彼女とジョンハニヒョンがここに来てからというもの、どこか俺たちの雰囲気は以前に比べて柔らかくなった




特別仲が悪い訳でもないが、




練習中にふざける奴を見ると、どうしてもイライラしてしまい、怒鳴ってしまう事が多々ある。




そしてその度に後で後悔をする




そんな俺の心情を知ってか知らないが、彼女は弟たちにこう声をかけるんだ




『どんなにしんどくても、頑張ってる人の足を引っ張るようなことだけは絶対にしたらダメだよ




限界を迎えてからじゃなくて、限界迎えるちょっと前くらいに、




…いや、そんなケチなことは言わないから、少しでも涙が出ちゃいそうになったら、




ヌナのところにおいで』





他意が無いことくらい分かっている、ただ優しさで言ってるだけだと言うことも。




ただ、今の俺には驚くほど痛かった




まるで、自分が意地悪な人間のように思えてきて。




本当は俺だってただ皆んなと楽しくやりたいだけなのに




なんか、




俺だけ空回ってる気がして滑稽だ









、





、











「…ねえスニョア、これから一緒にあったかいコーンスープでもキメない？」






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