白い木星 - 2

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彼の声は、





いつもどこか甘さを纏っている





普段喋っていてもそう感じるけど、歌っている時は尚。





13人の中で誰の歌声が1番好み？と聞かれたら、ソクミンの次がジョンハンだと思う





本人に伝えるとそこは俺が1番じゃないんかい、





と言われてしまいそうだけど、残念ながらあの子に勝てる人は今のところ居ない






…ちょっと今靡いてるけど






「…なんか、らしくない曲」






緊張がほぐれてきたのか、少し笑顔を見せながら歌っているジョンハナから目を離さずそんな事を呟く






ウジ「俺も最初はそう思った




ヒョンの声質的にこのメロディーは強すぎるなって」





ジョシュア「…でも、





凄く甘い歌詞なんだよ」





小さく折り畳まれた紙を私の膝にそっと置いたジョシュア。





随分と年季が入っているな





破れてしまわないようにゆっくりと開いてみると、






「…翻訳前の歌詞？」






鉛筆で沢山殴り書きがされている歌詞カードだった






ジョシュア「うん




見ながら聴いてごらん」










【僕ら、砂漠や海にだって挑もうよ】





【なんてったって、僕らには泥棒よりも固い絆があるんだからさ】





【恐れなくていいんだ、一緒に前へ進めばいい】






ウジ「最初は俺に書き下ろしてくれって頼んで来てたんだけど、




なんかスイッチ入ったみたいで、ほぼヒョンが書いた詩だよ。ちょっと手直しはしたけど。」






はは





言われてみればジフンとはまた違ったなんともジョンハンらしい言葉のチョイス







【僕の素直な気持ちを話すとさ、】





【君に敵うものなんてないんだ】





【マーチみたいに、僕は堂々と歩いて行くよ】





【君のためにね】






ジョシュア「…誰の事を思って書いたんだと思う？Aは」



















「うーん、私達全員にじゃない？」






◯



The Score：Better Than One


上記のアーティストの方の楽曲をジョンハンにチョイスしました。


歌詞がとても素敵なので是非YouTubeで検索して聴いてみてください🎼



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