： ページ26
◯
〜後輩side〜
文化祭前日、最後の練習の時のこと。
『せ、先輩、よかったらこれ、』
大の字で床に倒れているのを見た時は、美人って床に転がるんだ…(？)と、驚いた
空になったペットボトルを枕にしているA先輩に先程買ったばかりのポカリスエットを差し出すと、
「…ポカリ大好き、ありがとう」
ガバッと起き上がって両手で受け取ってくれた
受け取ってもらえなかったらどうしよう、なんて不安は杞憂だったよう。
「この青がまた最高だよね」
『青…ですか？』
どうやら先輩は青が好きらしい
確かに、リュックもスマホケースも青だ
リュックは何故かお寿司のアップリケが沢山ついてるけど
「ジホちゃんは何色が好き〜？」
ニコニコしながら『ジホちゃん』と呼んでくれるA先輩に頭がクラッとした
この人、絶対男女問わずモテるタイプだ
『好きな色…う〜ん、
強いて言うならみ「A〜そろそろ練習室行くぞ〜」…わ、』
声のした方向を見やると、
体育館の扉にもたれかかっている私達後輩に大人気のユンジョンハン先輩がいた
そうだ…2人って同じ事務所の練習生だったな確か
「うげ、もうそんな時間…
すぐ行く！！！」
『…これから練習ですか？』
タオルやシューズをリュックの中に詰めながらいそいそと帰る準備をしている先輩に、分かりきってはいたがそう聞いてみる
「そう〜
は〜、今日は何時間寝れることやら」
そう言いながらもどこか楽しそうである
「ジホちゃんは帰ったらお風呂入って、しっかり睡眠とって、ご飯もちゃんと食べるんだよ
あ、飲み物ありがとう！文化祭で何か奢るわ！」
私に手を振りながらジョンハン先輩の元へと走って行く後ろ姿を眺めながら小さく手を振り返したんだけど、
扉を出る前にこちらに振り返る先輩。
なんだ？と思っていると、馬鹿でかい声で
「明日頑張ろうね！！！！おやすみ！！！」
そう言って帰って行った
隣に立っているジョンハン先輩は耳を塞いで顔を歪めていたけど。
そして数年後、
すっかりファンになってしまった私は、彼女達のサイン会に訪れた。
覚えてないだろうな、私のことなんて。そう思っていたのに、
私を見た先輩の第一声は、
「それで、好きな色は何なの？」
◯
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2419人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
en.(プロフ) - ミヤさん» お返事遅くなりました💧ミヤさん、ありがとうございます😭お言葉に甘えて続編も好き勝手やります、よろしくお願いします✌🏻笑 (2022年9月4日 0時) (
レス) id: 4984c4d99c (このIDを非表示/違反報告)
en.(プロフ) - Solさん» お返事遅くなりました🙇書いてる側としては最高に嬉しいお言葉ですありがとうございます🥺Solさんも、ご自愛くださいませ🫶🏻✨ (2022年9月4日 0時) (レス) id: 4984c4d99c (このIDを非表示/違反報告)
en.(プロフ) - yuna1119さん» お返事遅くなりました💦ありがとうございます、地の果てまで（？）お供してください〜😭🫶🏻 (2022年9月4日 0時) (レス) id: 4984c4d99c (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - en.様のお話が好きなので！無理せず思うがままに書いて下さるのを楽しみに待っております☺️！笑 (2022年8月30日 13時) (レス) @page50 id: 383d72ab71 (このIDを非表示/違反報告)
Sol(プロフ) - 本当にメンバーとの関係性とかお話とか最高すぎます！！このご時世なのでご自身のお身体にも気をつけてください！応援してます！！！！！！ (2022年8月29日 22時) (レス) @page50 id: 9ee9e1aa1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：en.
| 作成日時：2022年7月27日 1時
