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｢ほんじゃ、帰りますわ。またね、姫さん！｣
2人の男が背を向けた。
｢あ。そーやった｣
肩の力が抜ける前に、男がまたこちらを向いた。
｢うちらのトップがよろしゅう言っとったわ、そちらの鬼さんに。ほんじゃ。｣
そう言って、今度こそ帰っていった。
鬼さんとは…
雅紀のことだろうか。
なぜここで雅紀の名前が出てくるの？
｢帰るぞ｣
｢う、うん。｣
歩き出した和についていくことしかできなかった。
車に乗りこむけど、誰も話さない。
走り出して少しすると
｢最後の言葉のこと、お前は倉庫で何も言うな。｣
和が言葉をおとした。
最後の言葉とはきっと雅紀に向けられたあの言葉。
｢ん。わかった。｣
｢あと…｣
黙った和に視線を向けるとプイっと視線を外に向けて
｢お前のこと好きじゃないのは本当だけど、嫌いでもねぇから…｣
これは幻聴？
和が…
あの和が…
女嫌いの和がこんなこと言うなんて…
でも、耳が赤くなっているのがかわいくて
そんなこと言ってくれたことが嬉しくて
｢ふふ。ありがとね。｣
少し笑いながら言うと
ちらっとこちらを見て
笑ってんじゃねーよ、とまた外を向いてしまった。
運転席を見ると、耳の赤くなったスキンヘッドが見えた。
なんで、あなたが照れてるの。
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美央(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月17日 17時) (
レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - リナナさん» リナナさん。はじめまして。コメントありがとうごさまいます( ´ ▽ ` )できるだけ早く更新できるようにしますね！ (2017年2月28日 22時) (レス) id: afa12c18ba (このIDを非表示/違反報告)
リナナ - 早く、続きが見たい！♪( ´θ｀) (2017年2月27日 20時) (レス) id: e79f63a9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅき | 作成日時：2017年2月21日 21時
