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「わたしはなにもしてないよ。」
雅「ふふっ。絶対そう言うと思った〜」
あんたはエスパーか。
雅「Aって、結構顔に出てるんだよ？」
＿＿＿＿お前はわかりやすいんだよ＿＿＿＿
だめだ。
何、思い出してるんだ。
雅「A？」
俯くことしかできない。
ふぅ、と気づかれないくらいに息をはいた。
「中、戻ろっか？ 夜でもまだ涼しいね」
くるりと雅紀に背を向けて歩き出した。
…はずなのに。
「え？」
なぜ、あなたの腕の中にいるの？
雅「なんつー顔してんの…」
近すぎるその距離から寂しく呟くその声が落ちてきた。
バタン。
総長部屋に戻ってきて、さっきのベッドに体を沈める。
ベッドに置かれたスマホにはメールを伝えるライトが光っていた。
『見ましたら連絡くださいませ。お待ちしております。影山』
ほら。
また迷惑かけてる。
『ごめんね。今、見ました。朝、一回帰ります。』
送信という文字をタップして日付を見れば1:30と示されていた。
目をつぶってみてもまったく眠気は来なくて。
気づけばチュンチュンと鳥が朝を迎えたことを教える時刻になっていた。
そのへんでタクシーでもとめて帰ろう。
『ご迷惑おかけしました。帰ります。A』
幹部部屋には誰もいなくて、その紙を机に置いて扉を出た。
階段を降りて倉庫の入口にたっている人影を見つけて足を止めた。
翔「1人で帰らせるわけねぇだろ」
「しょう…」
何も言わずにメットを投げてきたから着けろという意味なのだろう。
少しためらいながらも翔のお腹につかまる。
何も言わずに動き出して、そのままいつものコンビニに着いて何も言わずに降りて…
「ありがと…じゃ…」
いつも通り。
ここで「じゃあ…」と言って別れて…
翔「ちょっと待てよ。」
でも、
いつも通りではなかった。
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美央(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月17日 17時) (
レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - リナナさん» リナナさん。はじめまして。コメントありがとうごさまいます( ´ ▽ ` )できるだけ早く更新できるようにしますね！ (2017年2月28日 22時) (レス) id: afa12c18ba (このIDを非表示/違反報告)
リナナ - 早く、続きが見たい！♪( ´θ｀) (2017年2月27日 20時) (レス) id: e79f63a9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅき | 作成日時：2017年2月21日 21時
