74 A side ページ32
俺もヨコも立ってるのがやっと。
それぐらい殴って殴られた。
それでも倒れられないのは負けられない理由があるから。
横｢はぁっ… 俺らがどんだけ辛かったか…はぁっ…知らんやろ…｣
俺の胸ぐらをつかみながら言う。
横｢俺らがっ…どんな思いでここまできたか…はぁっ…知らんやろ｣
｢…。｣
横｢あの日…どんな思いでっ…はぁっ…
お前の後ろ姿見てたか…知らんやろ…｣
横｢あの日、どんな思いでここに来たか、分かってんのかよ！！！！！！｣
涙を流しながらヨコは叫んだ。
…どんな思い？
そんなの裏切ったことへの恨みじゃないの？
バカな俺は全然わかんない。
ヨコがなぜ泣いてるのか、それさえも。
俺の頭はフリーズしたように動かない。
ただ…
｢ヨコ。確かに俺はお前らを裏切った。
ここに来たかったから。誰も信じられなかったあの時の永羅から抜けたかった。上に従わないといけないあの場所が苦しかった。俺は裏切って逃げたんだ。｣
横｢っ…｣
｢お前らを裏切ったことを
あんなところを逃げたことを何度も後悔した。
でも、
今日の永羅みて少しだけ羨ましく思った。
あの頃と全然ちげぇじゃん。
お前らが変えたんだろ？
みんな、お前のこと信頼してるし
やり方だって変わってるし
空気だって全然ちげぇじゃん。
あのまま、我慢してあそこにいたら俺もお前らと一緒に変えられたのかなって少しだけ思ったよ…
ここに来たことを後悔することは一生ないけど｣
ヨコはまだ、俺の胸ぐらをつかんで下を向いている。
でも、さっきより手の力が緩んだ。
｢ヨコ… あの時、永羅から逃げて、お前らを裏切ってごめんなさい。｣
心の奥にあったなにかがなくなった。
ずっとこの一言が言えずにいたんだ。
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美央(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月17日 17時) (
レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - リナナさん» リナナさん。はじめまして。コメントありがとうごさまいます( ´ ▽ ` )できるだけ早く更新できるようにしますね！ (2017年2月28日 22時) (レス) id: afa12c18ba (このIDを非表示/違反報告)
リナナ - 早く、続きが見たい！♪( ´θ｀) (2017年2月27日 20時) (レス) id: e79f63a9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅき | 作成日時：2017年2月21日 21時
