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誰も何も発しない、動かない。
張り詰めた空気の中で
｢じゃあ、そこの雅紀くん、返してもらいますかね｣
そう永羅のやつが言ったんだ。
｢…は？｣
変な声が出てしまった。
｢そりゃそうでしょ。いつ、なんの情報が流されるかもわかんないし、喧嘩の腕はなかなかだし。｣
永羅のやつらは顔色一つ変えず、むしろ少し笑いながら言うんだ。
｢雅紀、お前、今頃気づいたのか？
この抗争はお前のせいで起きてんの。
お前が裏切ったから戦うの。｣
俺を永羅に誘った幹部が言う。
あぁ、俺のせいなんだ。
俺、裏切り者か。
俺、居場所ねぇじゃん。
こんな抗争になったんだから、嵐華のやつらだって嫌になったに違いない。
｢雅紀。お前が帰ってくれば嵐華になんもしねぇよ。
ほら、どうする。｣
そう言う永羅の頭。
もう、薬で目がおかしい。
なぜ、永羅のやつらはそれに気づかない？
俺は、そんなところに戻るのか？
俺を仲間だと言ってくれた嵐華を去るのか？
｢雅紀。どうしたい？｣
いつもよりはだいぶ真剣さがある俺らの総長の声がした。
｢雅紀、嵐華にいてくれる？｣
優しく笑いながら聞く総長に
涙が溢れそうだった俺は
頷くことしかできなかったけど
全力で頷けば
誇れる俺らの総長は
｢ふふ。ありがとう。
その答えを出してくれるなら、喧嘩なんて惜しくないよ｣
そんなかっこいいことを言った。
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美央(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月17日 17時) (
レス) id: 18377afcbc (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - リナナさん» リナナさん。はじめまして。コメントありがとうごさまいます( ´ ▽ ` )できるだけ早く更新できるようにしますね！ (2017年2月28日 22時) (レス) id: afa12c18ba (このIDを非表示/違反報告)
リナナ - 早く、続きが見たい！♪( ´θ｀) (2017年2月27日 20時) (レス) id: e79f63a9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅき | 作成日時：2017年2月21日 21時
