*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ10)

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潤「う～……寒いなあ…」

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頭には、ツノを隠すためのニットキャップ

モコモコのコートは温かいはずなのに

それでも遮ることのできない寒さが身に沁みます。

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手には長い長いお買いものリスト。肩から下げてる大きな真っ白な袋には買ったプレゼントがたくさん入っています。

正直言って、とても重いのです。けれどこの重さは幸せの重さだから

僕にはどうってことないのです。

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潤「えっと、あとは……Aちゃんのうさぎのぬいぐるみ……」

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僕は、ふふっと笑いを零しました。Aちゃんは、とても可愛い女の子です。

毎年毎年、パパやママに早く寝なさいって怒られちゃうんだけど

一生懸命にサンタさんへのお手紙を書いて、そこに「いつもありがとう」って言葉もちゃんと添えることができる、とってもいい子なのです。

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リクエストは、雪のように真っ白でピンクのリボンが付いたうさぎさん。

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Aちゃんが喜んでくれる顔を想像しながら、僕はプレゼントを選びました。

これで買い出しはおしまいです。

働かないサンタさんがいる家に帰ろうと踵を返した、そのとき…

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潤(あ……)

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あるものを見つけて、僕はピタリと足を止めました。