*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ6)

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くすんくすんと鼻を啜りながら、目をゴシゴシする僕。

そのとき「んああああ～…」と、呑気なあくびが聞こえてきました。

ようやく、僕のサンタさんがお目覚めのようです。

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翔「よく寝た…」

潤「翔くん、翔くん！この絵本すごい良いよ！！」

翔「あ？………何、お前なんで鼻が赤くなってんの…？

きもいんですけど。」

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ガ━━━━(´ﾟДﾟ｀)━━━━ン

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僕は、愚かでした。

愚かで哀れなトナカイです。この最低な大人に、いったい何を期待していたのでしょうか。

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翔「あ！お前、ちゃんと熱湯沸かしとけよ！！チキンラーメン食えねえじゃん！！」

潤「……やればいいじゃん、自分で」

翔「は？」

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ちょうど、待ちわびていた電話が鳴りました。

そうですとも

こんな人に付き合ってやる義理はどこにもありません。

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もっと優しいサンタさんを、僕が自分で見つければいいのです。

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潤「もしもーし…あ、はいそうです。……僕？

僕は面接官のトナカイです…」

翔「………」

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翔くんは、もう何も言いませんでした。

ただ、とても不機嫌そうな顔をして出かけてしまいました。

翔くんの振り返りもしない後ろ姿を見ながら、電話の相手に受け答えをして

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なんだか僕は、とっても淋しさを感じていたのでした。

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