*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ5)

今日:3 hit、昨日:14 hit、合計:198,658 hit

５ページ5

・

・

もう、あんな人に頼ってられません。

あんな人がサンタさんだなんて全世界の子供たちに申し訳なさすぎます。

というわけで

・

・

潤「………(ドキドキ)」

・

・

僕は翔くんに愛想を尽かして、翌日

街中に繰り出してまだ誰もいない夜明け前を狙って

いろんな場所に、こんな紙を貼りました。

・

・

『サンタクロース緊急大募集！！

子供が大好きな方、イベントが大好きな方、世界中をハッピーにしたい方

まずはご気軽にお電話ください。』

・

・

潤「かかってくるかな～…」

・

・

不安と緊張、ちょっぴり期待

僕の心臓は早鐘のようです。電話の前で、そわそわと落ち着かずに

今か今かと……ベルが鳴るのを待っているのです。

・

・

けれど、電話はなかなか鳴らないので

僕は、待っている間、棚に置いてあった絵本を読んでみることにしました。

・

・

・

真っ赤なお鼻のトナカイが主人公

彼の鼻を見て、皆がからかうのです。トナカイは恥ずかしくて恥ずかしくて

とうとう泣き出してしまいました。もう出かけたくないよ、と。

人前に出たくないと泣き続けるトナカイに

サンタのおじさんは言いました。

“暗い夜道では、お前の鼻がピカピカと光るから

だから私は、迷うこともなく皆に幸せを届けることができるんだよ。

お前がいないと、私は困ってしまう。これからもよろしく頼むよ

My dear reindeer...(私の愛しいトナカイよ)”

・

・

・

潤「(号泣)」

・

・

なんて、感動的なストーリーなんでしょうか。

やはりサンタとトナカイとは、こうあるべきものだと共感します。

深い信頼関係。互いを大切に思う気持ち

年に一夜限り……だけど永遠に続く友情なのです。

・

・

・