*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ24)

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他に缶の中に入っていたもの。

レシピが書かれた紙切れ。裏には「翔くんが美味しいって言ってくれた」。

賞味期限切れ、包装のどこにも開けた痕跡のないクッキー。

見覚えがある。これは確か、俺が友達と旅行に行った時のお土産だ(つーか仕舞わずに食えよ)。

手作りのキーホルダー……は、逆に潤が俺にくれたものとおそろいで

俺のはどこにやったっけな？と考えたけど、分からなかった。

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分からなくて、本気で焦った。

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バッと立ち上がって、すぐに自分の部屋に飛び込んだ。

机の引き出しを全部開いて、中のものを全部床にばらまいた。

どこだ

どこに、ある

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『ぼくが作ったんだよー？』

『これを？お前が？……どうりでヘタクソだな(笑)』

『( ；∀；)』

『………でも―――』

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‘ありがとう、大事にする’

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翔「……っ…くっそ……！」

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見つからない。あいつと、約束したのに

大事にするって……約束、したのに。

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かっこ悪いと思うのに、明日に備えて早く寝なきゃと思うのに

地べたに這いつくばって探すことを止められなかったのは

大人であっても本当に大切な心は失っていなかったからだと気付かされた。