*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ19)

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もうすぐ朝日が昇ります。世界を照らす暖かなオレンジの輝きとともに

子供たちの笑顔があふれる瞬間が。それを見て笑う大人たちの時間が

もうすぐ街には、愛が広がります。

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潤「ふう……あとは、Aちゃんのおうちだけだな…急がないと…」

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事前の天気予報で言われていたとおり、深夜から降り始めた雪は真っ白に道に積もっています。

もう少し時間が経てば、雪で遊ぶにぎやかな声が響くことでしょう。

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Aちゃんの家の前で、僕はソリに乗せた袋をガサゴソと漁りました。

そして……僕の指先が、プレゼントに触れることはありませんでした。

袋の中は、もう空っぽだったのです。

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潤「うそ…なんで！？」

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可愛いウサギのぬいぐるみ。良い子のAちゃんが楽しみにしていたぬいぐるみ。

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潤(どこかで落としちゃった……？)

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サーッと顔が青ざめていくのが分かりました。

どうしよう、どうしよう

パニックになった頭の中、僕はとっさに来た道を戻り始めました。

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どこに忘れてきてしまったのでしょうか

大切な大切な贈り物

夢の詰まった心を

僕らはどこに、置いてきてしまったのでしょうか

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