*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ18)

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いまどき、煙突のある家なんて少なくなりました。

枕元に靴下をぶら下げている子もそんなにいません。

プレゼントに、と望まれる物も時代とともに変化していきます。

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けれどどんな時代でも、夢を見る子供がいることは変わらなくて

その夢を叶えてあげたいと願う大人の心も変わらないはずで

世界は、優しさに満ちています。

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この優しい世界で、僕はいったい何ができるのだろうかと

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一人でせっせとプレゼントを配りながら、ふとそんなことを思いました。

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ある国の空を飛んでいる時、僕は親のいない兄弟を見ました。

ある国の空を飛んでいる時、僕は戦火に怯えながら眠る家族を見ました。

ある国の空を飛んでいる時、僕は屋根のない場所で暮らす人々を見ました。

ある国の空を飛んでいる時、僕はケンカばかりしている偉い役人を見ました。

ある国の空を飛んでいる時、僕は、僕は―――。

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ある国の丘を駆ける時、僕は食べ物を分け合う親子を見ました。

ある国の丘を駆ける時、僕は仲直りをする友達の姿を見ました。

ある国の丘を駆ける時、僕はキスを交わす恋人たちを見ました。

ある国の丘を駆ける時、僕はインターネットで繋がる国境のない関係を見ました。

ある国の丘を駆ける時、僕は、僕は

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そこに「平和」という共通する光を見つけられるような気がしました。

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