*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ13)

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再び眠りの世界へと旅立ってしまったソファの上の翔くん。

僕はソファの横、ラグに直接ちょこんと座って、その寝顔を覗き込んでいました。

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黙っていたら、喋ることさえなければ、翔くんはいわゆるイケメンの部類で

とても綺麗な顔立ちをしています。

誠実そうで、優しそうな……とても良い人に見えます。

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潤「夜までにはちゃんと起きてねー……」

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聞こえているのかは分かりませんが、一応耳元でコショコショと囁いておきました。

小声になってしまったのは起こしたら可哀想かなと思ったからで

こんなときでも僕は思いやり深いトナカイです。

寝室から毛布を引きずり出してきて、翔くんの体にそっと掛けてあげました。

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さて、と。僕にはまだやることがたくさんあります。

ずっと翔くんに構っている暇はないのです。

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プレゼントの最終確認は勿論ですが、今晩はごちそうを食べる予定です。

下ごしらえをしておかなければなりません。ケーキだって焼きたいです。

実はまだクリスマスツリーの飾り付けが少し残っているのも気がかりでした。

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「リア充」というのは恋人がいて。生活が充実している人のことを言うのだと

意味が分からなくてググったらそう書いてありました。

でもこの言葉のどこに恋人要素が含まれているのか、いまいち僕にはまだピンと来ていなくて

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僕だってリア充ですよ。こんなに毎日充実しているんですからね。

恋人じゃなくても、ずっと一緒にいる人がいますしね。

その人が笑ってくれたら。喜んでくれたら、僕も嬉しいなって

そう思えるのなら、とても素敵じゃないですか。

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