*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ12)

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そんなこんなしてたら、もうクリスマスはやってきました。

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12月24日。今日は、クリスマス・イヴ。

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朝、何気なしに点けたテレビ画面には街行く人々の様子が映し出されていました。

華やいだ笑顔。うきうきと、弾む雰囲気が地上波という文明に乗って僕のもとにも届きます。

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潤「あ、この女の人おしゃれしてるね。彼氏さんとデートなのかな？

ねえねえ翔くん、どう思う？」

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あの日、翔くんのために買ったのど飴は実はまだ僕の‘宝箱’の中に大事に仕舞ってありました。

どうせならクリスマスプレゼントにしようと思ったものですから。

今晩、翔くんにあげるんです。

そしたら、今はやる気なさそうにソファに寝転がっていて僕の声に反応してテレビを見た翔くんだって、感激してお仕事してくれるでしょう。

トナカイは意外と策士なのです。

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潤「いいね～ラブラブなんだろうね～」

翔「……リア充とかマジ爆ぜろ」

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………え？

何か、聞こえましたか？………いやいやいや、それは空耳ですよ。

皆の人気者サンタクロースがそんな、そんな酷いこと言うわけがないじゃないですか。

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一瞬、固まってしまった僕の目の前で翔くんは寝返りを打ちました。

背中が若干丸まっています。姿勢が悪いです。

その目が閉じられて、しばらくすると寝息が聞こえてきました。