*†*・*†赤鼻トナカイと最低サンタ【Jun&Sho】†*・*†* (ページ1)

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街には、愛の歌が流れ始めました。

白くて、寒くて、どこか漂うせわしない年末の慌ただしさの中

その日だけは大人も子供も関係なく。違う国同士の人でも関係なく。

年齢も国境も肌の色も越えて、皆が笑顔になれちゃう魔法の日が近付いてきているのです。

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潤「しょーーーーーーーくんっ！！」

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天気予報のお姉さんは、その夜は雪になると言っていました。

誰もが夢見るホワイト・クリスマスの知らせです。

僕は嬉しくて嬉しくて、飛び跳ねて部屋の中へと入っていきました。

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潤「ねえねえねえねえねえってばあああ！！」

翔「うるせえな……エサならさっき食ったばっかだろうが」

潤「違うの！そうじゃないの！！」

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僕の飼い主は、机の上一面に広げられたたくさんの手紙を読んでいました。

一枚一枚、丁寧に。時間をかけてでも、ちゃんと読んでいるのはこの人がとても優しい人だからです。

そこに記された子供たちの夢を、僕の飼い主は一晩で叶えてみせるのです。

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潤「雪が降るんだって！クリスマス！！」

翔「はああ！？冗談じゃねえよ、この真冬に氷点下とかやってられるか！

今年は俺、寝るからな！！休む休む休むもうクリスマスなんか知るかよ消えちまえ！！」

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………僕の、飼い主はサンタさんです。

とっても優しいはずの、サンタさんなのです。

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