中間じゅんぺろ (ページ7)

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呼び方も決まって、

翌朝ホテルまで迎えに行った時はお互いぎこちなさもなくなってたのに

その日の夕方、試験を終えたAちゃんは福岡の中間市に帰ってしまった。

どちらからともなくメッセージのやり取りは続いてるけど

内容は、、無いよう。

最寄り駅にいるらしい、中間市のゆるキャラのカッパの写真を突然送りつけてきたり、

ちょっと似てない？とか言うてきたり、

いくら中間つながりやからって、そこ食いつくとこちゃうやん。

やっぱあの子変。意味不明。

そして2週間ぐらい経った頃、合格してました、って連絡がきた。

やっぱり俺たちはこうやって出会って恋に落ちる運命にあったんかも…！？

…あ、自意識過剰ですね。すんません。

こうして連絡はとり合ってるけど、会えへんってやっぱり寂しい…。

そうか、これが恋か。

高校卒業を前にしてやっとわかったことでした…

入学式まで待たれへんくて、3月末、

引っ越しの手伝いを口実に一足はやく会いに行った。

前に会ったのは約2ヶ月前、

寒い寒いと言いながらスヌードから大きな目だけを出してちょっとホラーやったけど

ちょっと春っぽい感じの私服で、うっすらメイクして、

一目見た瞬間からドキドキメーターは最大値に。

『淳太!……くん!!こんにちワッフル!!!』

やっぱり期待を裏切らへん不思議ちゃんレベルではあるけど…。

これから毎日会えると思うと、大学生活もとりあえずしばらくは安泰な気がする。

Aちゃんの住む下宿から俺の家までは電車で1駅分。

凡人には理解不能やけど自転車に乗るとテンションが上がるらしく、

自転車で通う前提で、学校から少し離れた下宿を選んだそうな。

でも何やろう。

家主以外で新居に一番最初に入ったのが俺っていうプレミア感。