中間じゅんぺろ (ページ37)

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◆37 ページ37

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「ちょっ…やめろ！」

「離せ！めっちゃ見られてるから！」

「真夏に男同士で手繋いでると思われるやろ！…おい！！」

まんまと挑発に乗ってもうた俺は、こいつに手を引っ張られて学校の敷地内を歩き回る羽目に。

控えめに言うて、生きててこんなに恥ずかしかったことはない。

今から告白しようって時に…幸先悪いなぁ。

男同士で手繋いでる最悪な構図で連れてこられたのは、、

さっきこいつと出くわした所から一番遠い授業棟の前。

「なんなん、ここ」

濵田「3限終わったらいつもここから出てくんねん」

「…はぁ？なんでお前Aの時間割把握してんねん！」

濵田「好きな子の予定ぐらい覚えて当然やろ！」

「いやストーカーやんけ！」

…こいつ思った以上にやばいやん！

でもAに関して俺よりも気持ち悪い奴おったなんて。

安心してる自分がここに。

濵田「はぁ？空きコマ一緒に課題しよなって予定調節しあってる仲やねんで！？なんか文句ある！？」

「あるわ！シンプルにきしょい！」

濵田「なんっでやねん！わざわざ教えてくれてんのに覚えてへん方が失礼やろ！！」

「気持ち悪っ…いっつもこうやって待ち伏せしてんねんな…」

濵田「待ち伏せって人聞き悪いなぁ…」

濵田「まぁまぁ！俺が仲ええからってそんな妬むなや(o^^o)」

「妬んでへんわ！こんなきっしょい奴羨ましくもなんともあらへん！」

「……あ、A…」

不毛な言い争いしてたらほんまにAが出てきた。

なんかやばいもん見てもうた…みたいな顔してるけど致し方ない。

帰ろうとしてたら知り合いが小学生みたいな喧嘩しながら待ち伏せてるんやから。

『あ、ノート？』

「…の、ノート？何の？」

『いや、3限来てなかったじゃん』

「あ…。そういえば3限…」

うっわ、こいつに捕まってたら忘れてた。

濵田「あんな？Aちゃん、」

『ん？』

濵田「この子な？Aちゃんのこと好きやねんて」

「え…！？」

ちょっと待て！

なに勝手にカミングアウトしてくれてんねん！

っていうか色々話がちゃうやん！

たしか俺らは一緒に告白して決着つけようとしてここまで…

戸惑ってたら後ろから背中を押された。