中間じゅんぺろ (ページ29)

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素直に好きって言うたらええのはわかってる。

でもこうやって雑に当たるので精一杯な俺。

ただの男子中学生説濃厚。

けどAやって…

俺の不機嫌オーラには気づくくせに、好きですオーラには全然気づかへんのはなんでや。

オーラが足りてへんのか？と思ってもっとアピールしようとしたら

さっきみたいに距離感はバグるし、語彙力はなくなるし、、

よく考えたら死ぬほど恥ずかしいセリフ吐いてもうたり。

ほんまにダメすぎる。ぴえん。

さっきのあいつみたいに、挨拶がてらナチュラルに頭撫でれるようなメンタルほしい。

「……なんか食べ行くか、」

『えっ待って、絶対髪の毛ひどいでしょ、』

「…お前にはこれぐらいが丁度ええわ、」

『…は？なにそれ？』

「これぐらいブスな方が…」

「……モテへんと思う」

『…ひど、、うざすぎ』

…なんでいっつも俺はこうなんやろ。。

こんなデリカシーのかけらもない輩、最も嫌いな人種の一つやのに。

裏を返せばモテられたら困るってこと。

こういう時こそ、お得意のポジティブ転換を発揮してほしかった。

これじゃ俺がただのデリカシー皆無の最低野郎やんけ。

『ま、モテない同士仲良くしようよ』

「…いや、俺モテるって言うてるやん！！」

『はいはい』

カツ丼食べたい、って言いながら歩き出す。

なんの取り調べや、って言いそうになったけど

…そういうテンションやなさそうやからやめといた。

まぁ、、俺のせいやねんけど。

「……しゃあなし、奢る」

『…そんなので許されると思ってる？』

「……まぁ、」

『へへ、かわいい♡』

許さないけど許す、ってどういうことやねん。

あーあ、かっこいいって言われたい。

かわいいって言われても嬉しない。

けど、、。

嫌ではない。

なんて面倒臭い男。

こんな面倒臭いからモテへんのやろうなぁ。

「…いや、お前の方が、」

かわいい、までは言わんくてもさすがにわかるやろ。