中間じゅんぺろ (ページ21)

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桐山「…Aちゃんってかわええよなぁ、」

Aにランチの誘いを断られた日、照史と学食を食べていると照史が唐突にそんなことを言う。

「お、おん…まぁ、せやな、…」

桐山「Aちゃんの高校、共学なんやろ？モテたやろなぁ、、(笑)」

「…さっきから何言うてんの、、」

ほぼ幼馴染の照史のことなら何でもわかるつもりでおったけど、今日ばかりは何が言いたいのかさっぱりわからへん。

もしかして照史、Aのことが……

桐山「淳太くん仲ええやん、付き合わへんの？」

『はっ、！？』

淳太くんも好きやろ？とか真顔で言ってくる。

淳太くんも…？

えっ、淳太くん"も"…？

"も" ってことは他にもAのこと好きな奴が……

いやそんなはずはない考えすぎやってだってAはいつも俺と一緒で夏休みもほとんど俺としか遊んでへんはず夢の国にも一緒に行ってきたし好きでもない奴と2人で旅行なんか行くわけないよなつまりAは俺のことが落ち着け俺もっと冷静にいつもの余裕を取り戻せб※◆±〇％……

桐山「あぁ、俺はちゃうで？」

「っ…いや、なんのこと……」

桐山「俺Aちゃんのこと気になってる～いう奴2人ぐらい知ってんねんけど」

…はぁ？

2人もおんの？

ちょっと待て、どこのどいつや。

いつも俺と一緒におるし男子とも滅多に喋らへんAにいつ惚れさす隙があったんや！

桐山「んで、そのうちの一人が最近急にええ感じに持ち込んできとんねん」

「ちょ、ちょっと待ってくれ！」

一人で色々考えてモヤモヤしている間にも、矢継ぎ早に知りたくなかった事実を真顔で伝えてくる鬼照史。

桐山「そいつもさぁずっと話したかったのになかなか話しかけにくかったみたいでな、」

桐山「ちょっと前までやっと話せた～やった～(泣)言うてたくせに、この間ス〇バで一緒に勉強しよってん(笑)」

「わ…わかった！やめてくれ！！」

俺の魂の叫びは思いの外大きかったようで、近くのテーブルの人たちが食べるのやめて一斉にこっち見てきたぐらい。

桐山「どないするん？」

桐山「まぁ別に淳太くんが友達でええんやったらいいけど」

そろそろ告りや、ってそいつに言うから、って。

今日学んだのは、実はAはモテてるってことと、照史は鬼やってこと。