中間じゅんぺろ (ページ3)

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要約すると、

明日入試やから予約しといた神戸のホテルに行きたいのだが

福岡から新幹線に乗ってて気づいたら新大阪にいて、

グーグル先生に聞きながらなんとかここまで来ていたけど、

スマホの充電が切れたし、

適当に動いてまた乗り越して変な所に行ってしまわんように電車を降りた。

が、ここがどこかわからへん、とのことらしい…。

「一つ疑問やねんけど、」

『はい、』

「寝てもないのになんで乗り越してん？」

『…そういえばそうですよね〜、』

『…こんな経験あります？』

「普通ないやろな、、」

初対面からこんな感じでかましてくる子やった。

「俺神戸に住んでるからさ、ついでに送るわ」

『え!!ありがとうございます!!!!』

目を輝かせて急に笑顔になる。

…やば、早くもノックアウト気味かも。

男子校育ちで女子には免疫がないからさ…。

「もうすぐ電車くるからそろそろ降りよか、」

隣に女の子を連れて駅の階段を降りたことなんかあるわけもないから緊張で足がもつれそう、

「明日入試って、もしかして○○大学？」

『えっ！？はい、…』

「実は俺も明日そこ受けんねんけど、」

『ええっ！？…学部とかって……』

「俺？文学部、」

『…私も文学部…!!!』

……まじか。

これってもしかして、運命ってやつ？

だとしたら、声かけて良かった〜〜!!

万年非リアの俺にもついに非リア脱却のチャンスが…！？

そうやってすぐ運命にこじつけるあたりが恋愛オンチの典型なのはわかってるから言わんといて。