中間じゅんぺろ (ページ15)

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◆15 ページ15

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下宿勢のほとんどは、夏休みになった瞬間地元に帰って、終わるぎりぎりまで地元で過ごすらしい。

そんな中、

『え？帰らないよ？？』

この前帰ったじゃん、とまるで俺が変なことを言うてるみたいに返してきたA。

ちょっと困惑したけど、心の中では密かにガッツポーズ。

地元は大好きだけど、わざわざ帰って会いたいと思うような友達もいないしまぁいっか(*^^*)(*^^*)

なーんて。

満面の笑顔でぶっ込んでくるあたりブラックやなぁ、と思いつつも

『往復で3万もかかるんだよ？そんなお金あったら淳太と遊びたいわ……』

急にマジトーンでそう呟かれ心臓をもぎ取られた、男子校育ちで万年非リアの俺でした。

『あ、やば、さっきから性格悪いことばっか言っちゃってる、』

リアルに動けなくなっている俺をみて心配になったようで、己の言動を振り返り始めたようだが、

残念、そこではない。

あかんな、毎日毎日この子に調子狂わされっぱなし。

しかし問題は、本人にその自覚がないということだ。。

まぁ自覚はないとしても、

裏を返せば、長期休暇でも会いたいって思ってるのが俺だけじゃないってことやんな？

ちょっと、ってか、だいぶ安心したわ。

「でも良かったわ、Aおらんと俺めっちゃ夏暇やったし(笑)」

『えー？そんな言い方してるけど本当は私が帰らないのがうれしいんでしょ♡♡』

「うれしくはないで？」

「うれしいんやなくてめちゃくちゃうれしいやから。」

『えっ』

「ん？」

『えっえ、いや、、えへへ、、(*´д｀*)』

いやちょっと待て。

自分から仕掛けてきたくせによ…

まさかのここで自滅してまうパターンかい。

Aってもしかしなくても、俺より免疫ないのかもしれへんな…。