中間じゅんぺろ (ページ32)

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好きな人の幸せが自分の幸せ

好きな人が幸せなら自分はどうなってもいい

こんなこといえる人って、頭のネジが何本か飛んでるんじゃないかなってつくづく思う。

大切な人の幸せが願えないなんて人間じゃないって、一般的にはそうなのかもしれないけど。

でも個人的にはそう言う方が人間じゃないと思う。

だって人間は誰しも幸せになりたいはずでしょ？

幸せになりたくないなんて人いる訳ないんだから。

だからこそ、自分は幸せになれなくても好きな人が幸せなら……なんて、

そんなのが人間の本性な訳ないじゃん、と思うのです。

だから絶対に協力なんかしてあげない。

「A？聞いてる？」

『…じゃあいいや、』

「え…」

『そこまでして知りたいとは思わないし、』

これこれ。これが腹立つの。

え、協力してくれへんねや……みたいな顔が！

私なら絶対に協力するって思ってたんだろうね。

そういう確固たる自信がないとこんなこと聞かないだろうし。

そういう所が見え透いてるから余計癪に障るんだよね。

『…どうしたの？(笑)』

とってもひどい顔してるからさらにイラッとしちゃう。

『私なら断らないとでも思ってた感じ？』

「いや、違っ…そんな、」

『仮に協力して成功したとしてさ、』

『私になんかメリットある？』

…本当にそうだよ。

自分は辛いのに好きな人の幸せそうな顔を見てなきゃいけないなんて。

デメリットどころじゃない。

もはや自傷行為でしょ…。

「えっ……なんで怒ってんの…？」

はぁ…！？

…いや、無神経すぎない！？

こんなにとんでもないおめでた頭だったなんて。

『……怒らない人いないと思うんだけど、、』

「え…そんなにあかんかった？え？……」

『あかんかった！大いにあかんかった！』

「えぇ…」

『悪いけど私自分を犠牲にしてまで好きな人に幸せになってほしいと思うタイプの人間じゃないんで！』

「えっ！？す……」

『ごめんね！私優しさもクソもないし多分人間じゃないから！！』

「ちょっ…待って……」

自信を持って断言するようなとこじゃないのに、なぜかめちゃくちゃドヤ顔で言い放ってしまった。

『もう振られろ！さっさと嫌われろ！』

「待てって！！」