中間じゅんぺろ (ページ25)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:23,279 hit

◇25 ページ25

*

『うわぁっ！！！…なに！』

二度寝に入ろうともう一度突っ伏した時。

首にものすごい冷たい何かを感じて起こされた。

「どうせ5分では起きひんやろ」

いつの間にかハマハマと逆サイドに座っていた淳太。

『えっ、なんでいるの』

「おったらあかんの？」

『いや、あかんくない…』

私が知らず知らずの間に避けてたのもあって、淳太と会話するのはなかなか久しぶり。

今日も相変わらず当たり強めだなぁ…

けどこうやって話しかけてきてくれたし、嫌われてるわけではないみたい。

よかった。淳太に嫌われちゃったら3か月ぐらい病んでられる自信あったから。(どんな自信)

免疫ゼロの私は、この間のはまはまの優しさに不覚にもキュンとしちゃった訳だけど…

久しぶりに淳太と話してると、

私はやっぱりあなたが好きです！！！

って声を大にして叫びそう。

もうこの沼からは抜けられないのだな、と悟りました。

「よかったな、朝からイケメンに挟まれて。」

…やっぱりおかしい。

自ら逆サイドに座ってきたくせに、ものすごい棘のある言い方。

やっぱりめっちゃ機嫌悪いじゃん！なんなの！

ダメだ、気にしたって仕方がない。

もっと感情出した方がいいって、左隣にいる人が言ってくれたじゃん！

なんで最近不機嫌なの？なんか言ってくれないとわからないんだけど！って言っちゃえ！！

……と志すものの、なかなか言えたもんじゃない。

もしこれで大喧嘩なんかしちゃって、もう二度と話してくれなくなったら………

まぁ淳太はちゃんとした人だからそれぐらいでキレるような人ではないと思うんだけど…。

「いつも照史と一緒に受けてるよな？」

濵田「そうやで！…え！照史の友達？よろしくなぁー！」

「…今日照史来おへんの？」

濵田「え…あ……なんか電車遅れてんねんて、」

「…へぇ」

…全然ちゃんとした人じゃないじゃん！

初対面の人にも棘ぶっ刺しまくって！お前はハリネズミか！

濵田「あ、ごめん！…俺邪魔やった？」

ほんまごめん！って言いながら、さぞかし申し訳なさそうにあわあわしてる。

…ほら、急いで荷物片づけ始めちゃったし。席変わろうとしてるじゃん。

もう…久しぶりに話せて嬉しかったのに。

なんでこうなるの。なんで私は何も言えないの！