中間じゅんぺろ (ページ11)

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そんな今日は、珍しく彼から勉強を教えてほしいと言われた。

もうすぐテストだけど、必修の情報処理が単位を落としそうなぐらいやばいらしい。

授業が終わってからオタッキーな私の家でパソコンとにらめっこしている。

顔を上げると、花瓶に差した自担のうちわ。

最初のうちは、

見られてる感すごいねんけど、って笑ってたけど

時が経つにつれ、だんだん彼の表情が曇っていきつつ目の下にクマが刻まれていく。

この前知ったんだけど、彼はものすごく機械音痴だった。

私と同じことしてるのになぜかちゃんとできてないから、よくパソコンにキレている。

なんでだろう、

コンタクト外してメガネをかけてる時はものすごい機械強そうな人に見えるんだけどな…

で、自分から教えてって言ってきたくせに

途中でできなくなって人の家でふて寝し始めた。

いや、幼児か。

かわいいな。

いつも結構サバサバしてるし、友達の間ではツッコミ役でお兄さん的立場にいるけど、

かわいいな。

寝顔をみてると

あれ、私って天使と友達だったっけ？って思っちゃう。

思わず一枚パシャリ。

もうすぐ7時でお腹も空いてきたから、ふて寝中の彼にブランケットをかけてキッチンに向かった。

そういえば彼は何が好きなんだろう？

嫌いなものはないって言ってたけど、どうせなら好物を作っておいしいって言われたい。

でもよく韓国料理のお店に誘われるから、やっぱり辛いものが好きなのかな？

…なんで私こんなに頑張ってるんだろ？

別にここ私の家だし、自分が食べたい物作ればいいじゃんって話なのに。

私こそ、どういう意図で彼の好物を作ろうとしてるのか知りたい。

自分でもわからない。