さびしいから - 赤 ページ8
「なぁ、ちょっと来て…」
楽屋でドラマの番宣などの打ち合わせ的なことを神ちゃんとしとると、肩にかかる小さな重み
「うん?いいけど、どうしたん?」
「……」
いつもと違う淳太はだんまり
「いいよ、いこか。神ちゃんごめんなちょっと行ってくるわ」
「大丈夫やよ、行ってらっしゃい」
「ありがと、いこか」
控えめに頷いた淳太に手首を握られたので大人しくついて行く
足早に連れて来られたのは小さな使っていない楽屋
「で、どうしたん?ここまで来たけど」
歩いてきた時は後ろ姿しか見えなかったから気づかなかった、振り返った淳太の泣きそうな顔
「しげはさ、俺のこと好き?」
「好きに決まってるやん、そうやないと付き合ってないよ」
当たり前のこと、好きやから一緒にいるのに
「ならさ、寂しかったりした?」
おそらく会えない日が続いたことだろう
「そら、寂しいよ。淳太に会えへん日がずっと続いたんやから」
「俺さ、ずっと会えへん日が続いとってさ、今日やっとしげに会えるっていっぱい喋りたかったこと喋れるって思って楽屋入ったのにしげずっと神ちゃんと一緒におるから寂しかった」
「ごめんな、俺気づけれへんで。」
「ううん、もうええねんけどやっぱ、さびしかったかな…」
「ありがと、教えてくれて
今日はゆっくり出来るから、いっぱい喋ろっか」
控えめに腰に添えられた手に応えるように手を伸ばす
「うん、」
「ほんじゃいこか」
濡れた頬にキスを落とし今度はゆっくり隣を歩いて楽屋に行こう
end.
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菻(プロフ) - つきみさん» ありがとうございます。そう言っていただけてありがたいです!期待に逸れるよう書かせてもらいます! (2018年11月10日 15時) (レス) id: 35348df3b1 (このIDを非表示/違反報告)
つきみ - 初めまして。 お話読ませていただきました! 愛されている黄さんすごく可愛くて素敵でした。ハロウィンの続き、楽しみにしています。 (2018年11月9日 22時) (レス) id: 90baa9fa42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菻 | 作成日時:2018年7月10日 18時