誕生日 ページ39
甲高い目覚まし時計の声で起きた、今日は俺の誕生日。
毎年、日をまたぐぐらいにメンバーや親からおめでとうのメッセージが来るはずなのに携帯はうんともすんとも言わない
仕事の関係で家に着いたのは昨日の11時前。
お風呂に入ったりテレビを見たり、知らないうちに今日になっていた。
明日も収録。
小さく自分に「おめでとう、おやすみ」と言ってベットに向かった。
ヤケ酒もしてないし疲れていたからぐっすり眠れたしスッキリ起きれた。
それでも心は曇り空みたいにどんよりしてる。
ほぼ毎朝欠かさず飲んでいるコーヒーも喉を通ってくれない気がするから今日はお休み。
俺以外誰もいない部屋に向かって行ってきますと言って鍵を閉める。
___________
楽屋の前、1人で収録のはずなのにひそひそ話が楽屋から聞こえてくる。
1歩下がって貼り紙を見てもやっぱりそこには「中間淳太様」と書いてあるからここは俺の楽屋。
誰かが間違えて中にいるのかもしれないと、それならまだマシだと覚悟を決めコンコンとノックをしていつもより重く感じるドアを引く。
「たんじょうびおめでとーー!!!!」
部屋にいたのはテレビ局の関係者や不法侵入者じゃなくて、いつものうるさい6人。
「なっんで、ここおるん?!」
部屋の中は、カラフルに装飾されてて女子高生でも呼んだのかと言いたくなるほどゆめかわいい空間になっている。
「なんでって誕生日やろ?」
濱ちゃんが当たり前やろみたいな顔をしながら机の上に用意されていたケーキに火をつけようと苦戦してる。
照史にとめられてるけど。
色々つっこみたい事はあるけど、とりあえず嬉しいとか寂しかったのにとかで泣きそうになるのを止めなきゃならない。
→
96人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菻(プロフ) - つきみさん» ありがとうございます。そう言っていただけてありがたいです!期待に逸れるよう書かせてもらいます! (2018年11月10日 15時) (レス) id: 35348df3b1 (このIDを非表示/違反報告)
つきみ - 初めまして。 お話読ませていただきました! 愛されている黄さんすごく可愛くて素敵でした。ハロウィンの続き、楽しみにしています。 (2018年11月9日 22時) (レス) id: 90baa9fa42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菻 | 作成日時:2018年7月10日 18時