彼氏はいません今夜だけ - 青・桃 ページ33
最近、彼氏の流星と上手くいっていない。
お互い仕事なども忙しいし家も地味に遠いから月に２回、会えるだけ
それでも「久しぶりだね」とか「やっと会えてうれしい」とか当たり前の会話をして会話はほぼ終わり。
最近の流星はスマホが彼女みたい。
最初は普通の同性カップルだった。
プリクラを撮ったりカフェに行ったり、男ふたりで入ってもおかしくない場所を狙って色々なことをした。
それに、二人とも健全な男、好き同士だからそうゆう雰囲気にもなるし済ませることは全て済ませた。
だけど今じゃそんなことなくて。
頑張っておしゃれしても反応はなし。Hの時だって流星が好きな格好したりプレイしたりしても特に変わった様子はなし。
俺の行きつけのバーで知り合った望くん。
彼からの言葉がカラカラになった乙女心にしゅんと染み込んでいく。バッドタイミングなのにトキメキは俺なんかよりも何倍も素直だった。
あの質問をされたら俺はなんて答えるだろう。
『彼氏はいません今夜だけ』
少しどきどきしたいだけだから家には帰して。
少しでいいから流星と間違いたいだけだから。
こんな事を考えてても仕方ないけど。
暗闇でも目を見つめて欲しかった。
こんな気持ちにさせないで欲しかった。
せめて、どこに出かけるかだけでも聞いて欲しかった、流星。
もう手遅れだよ。
だって。
あの質問来たから。
嘘、ついちゃったから。
『彼氏はいません』今夜だけ。
少しどきどきしたいからやっぱり家には返さないで。
少しでいいから望くん、流星と間違わさせて。
ｅｎｄ．
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菻(プロフ) - つきみさん» ありがとうございます。そう言っていただけてありがたいです！期待に逸れるよう書かせてもらいます！ (2018年11月10日 15時) (
レス) id: 35348df3b1 (このIDを非表示/違反報告)
つきみ - 初めまして。 お話読ませていただきました！ 愛されている黄さんすごく可愛くて素敵でした。ハロウィンの続き、楽しみにしています。 (2018年11月9日 22時) (レス) id: 90baa9fa42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菻 | 作成日時：2018年7月10日 18時
