QunQun part2

口裂け男 - 桃 ページ24

俺は口裂け男。



女じゃないの？とか聞きたくなると思いますよ、皆さん。



僕も一緒です。



ですが、なってしまったものは仕方が無い。



今日もいつもの線路下で獲物を待ち伏せ。





コツコツと鳴り響く音が聞こえて中から聞こえて物陰から偶然を装って歩き出す。



「おにいさん、俺のことどう思う？」



わざわざ端を歩いていたおにいさんの目の前にいき、〈わたし、きれい？〉みたいな決まり文句。



「えっ、いやっ、まぁ普通にきれいな顔立ちしてると思いますよ。


てか、誰ですか？」



まぁまぁ、予想通りの反応。



こんなにサラッと答えてもらえるとは思っていなかったけど。



「これでも？」



口裂け男らしく、付けていたマスクをゆっくり外していく。



「はい！めっちゃきれいです！やばいです！なんかめっちゃきれいです！」



はぁ？



「いや、もう1回聞きますよ？いいですか？

俺のことどう思いますか？」



「だから、めっちゃキレイですって。」



はぁ？



「本気で言ってます？」



「はい。本気です。

なんなら彼女にしたいなとか思ってます。」




めっちゃ目キラキラしとる


しかもいきなり手とられてこねくり回してくるし




はぁ、これ失敗やな


しかも素顔見せたったから殺さなあかんのやよな


めんど、



「俺のこと殺すんですか？」




「はい。ていうかなんでそうやって思ったんですか？」




声に出てたのかなとか思いながら隙をみつけようと探り探り聞いてみる




「いや、予想ですよ。そのなんて言うんですか？妖怪？みたいなのってルールいっぱいありそうじゃないですか、だからあるのかなって顔見られたら殺さなあかんとかそういうの」



どんぴしゃですね。




まぁ、これなら変な散策をしてくる人間より殺りやすい。



「はい、そうです。

なのであなたには死んでもらいます。」



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