おバカな君のために - 紫 ページ18
「なぁ、たかちゃんなんで分からへんの？」
今、幼なじみのたかちゃんの家でお勉強中
「うー、そんなこと言われても…わかれへんのやもん…」
高校2年生にして「卒業が難しくなってきたぞお前」と冗談なのか分からない脅しを受けたので、夏休みにも関わらず勉強をしている
本当ならプールだって行きたかったし遊園地にだって行きたかったのに
「やから、この式自体を置き換えやなあかんの」
「そんな、やーやー言わんでもいいやんか！」
たかちゃんの部屋にある丸いテーブルに向き合って自分の宿題を進めようとするけど、反対に座ったたかちゃんの頭を抱えた姿が見えて
教えようとするけど、キャパオーバーのたかちゃんには聞こえてないし
「あんたら、早く進めなさいよ！特にたか！なんかあんた終わっとんのか！」
たかちゃんのお母さんがきて怒られる
それに対してムスッとするたかちゃん
お母さんはその姿をみて呆れたのかさっさと戻っていった
「ほら、たかちゃんやろ？」
「俺はもうやらへん、淳太がちゅーしてくれやなやらん」
また始まった、たかちゃんのわがまま
「ちゅーはせぇへん、ちゃんと勉強すんの」
「なら、寝る」
おもむろに立ち上がったと思ったらベットに倒れこもうとするから
腕をひっぱり体制を崩し俺の方に倒れかかってきたのをいいことにちゅっと言う音を立てて唇に触れる
「わがまま聞いたからやって」
「もう1回やって」
「俺、嘘つきは嫌いやで」
甘ったるい声で両手を擦り合わせてお願いしてくるから、あまりないほっぺたをつねる
「いたいいたい！」
「知らんわ、っていーたーいーかーら！わざわざやり返さんでもええやんか！もう！」
トントンと階段を上がる音がする
目を合わせてやばいと思った時には遅かった
「あんたら！何回言えばいいんよ！」
ズドンと落ちたのはカミナリみたいなげんこつ2つ
「「はーい、ごめんなさーい」」
もう一度トントンと降りていく音を確認する
「ちゃんとやろっか」
「せやね」
机の向かいに座り直したたかちゃんの唇に触れる、今度は音を立てずに
ｅｎｄ．
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菻(プロフ) - つきみさん» ありがとうございます。そう言っていただけてありがたいです！期待に逸れるよう書かせてもらいます！ (2018年11月10日 15時) (
レス) id: 35348df3b1 (このIDを非表示/違反報告)
つきみ - 初めまして。 お話読ませていただきました！ 愛されている黄さんすごく可愛くて素敵でした。ハロウィンの続き、楽しみにしています。 (2018年11月9日 22時) (レス) id: 90baa9fa42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菻 | 作成日時：2018年7月10日 18時
