ひっつき虫は独占欲 - 緑 ページ11
マンションの下、見上げた自分たちの部屋には灯りがついていて
あぁ、また無理して起きてくれてるのかなとか思いながらも、頑張って起きようとしてくれてる事が嬉しくてこれまで重かった足取りが軽くなる
「ただいまー」
ドタドタ走る音が聞こえて、ガチャっと音がなりドアが閉まったのと同じに抱きつかれる
「おかえり!会いたかったよー!」
かわいいオブザイヤー2018入賞案件ですねこれ
「俺も会いたかったよ」
「ふふっ、知っとるよ!」
俺の胸あたりにうずめていた顔をあげてニコッと返してくれる
疲れが一気に飛んでいくきがする
「ほら、先に部屋戻っとんな、手洗ってくるから」
そういい淳太の手を離して洗面所に歩いていくと後ろから回される手
「どうぞ手洗って、俺がくっついとりたいだけやから」
どうぞじゃないよ、
「服も着替えてないし汚いからやめとき」
「いーの、ほら気にしやんと、なっ!」
抵抗しても無駄らしいので諦めて淳太を引きずる
「ともいい匂いする」とか「また筋肉ついた」とか後ろでボソボソゆってるからなんだかこそばゆい
「淳太服脱ぐからやっぱ手どけてー」
「んっもうしゃーないなー、5秒だけやからな」
クローゼットの近くまで来て伝えると仕方ないと言ったように離れてくれる
「はいはい、ありがと」
_____________
着替えも終わりさっきみたいにくっつかれながらテレビの前まで来てソファに座ると下に座れと言わんばかりにズボンを引っ張ってくるから大人しく座る
すると、わざわざ俺の股の間に座ってくる
俺よりでかい淳太が座っても座高が低いからテレビが見えるし、肩にあごをのせるのも簡単
「知っとる?ともの足の間は俺の特等席なんやよ?やからほかの人に座らせちゃあかんでな」
「そっか、でも淳太も簡単にこんなんされたらあかんよ?俺のなんやから」
そう伝え淳太の顔を俺の方に向かせ鼻にキスする
「むー、口じゃないの?」
「なら、口誰かにさせるつもりなん?」
「ないよそんなん、でもさしたいやん?やからちゅーして?」
「しゃーないなー、いいよ」
ふふっと笑って口を尖らせるから
今日もまた長い夜が始まる、のかな?
end.
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菻(プロフ) - つきみさん» ありがとうございます。そう言っていただけてありがたいです!期待に逸れるよう書かせてもらいます! (2018年11月10日 15時) (レス) id: 35348df3b1 (このIDを非表示/違反報告)
つきみ - 初めまして。 お話読ませていただきました! 愛されている黄さんすごく可愛くて素敵でした。ハロウィンの続き、楽しみにしています。 (2018年11月9日 22時) (レス) id: 90baa9fa42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菻 | 作成日時:2018年7月10日 18時