僕だけの君-JJ- ８

ファンミーティング Vol.1 ページ1

ファンミーティング当日の日。

オレには、もう何も耳に入らない。

【緊張】

…その一言しかオレにはない。



本番直前に待ち受けを見る。

A…

絶対２人で幸せになろう。
そのためには乗り越えなきゃいけない厚い厚い壁があるんだ。

その壁は、１人じゃ開けることは出来ないんだよ？

ジェジュンとAの２人の力で開けることができるんだよ。


だから、オレの帰りを待ってて。


怖いこともたくさんあるかもしれない…


オレが守るから…


ごめんね・・・・



ｽﾀｯﾌ『ジェジュンさん。５分前です』

『わかりました』

ﾏﾈ『伝えたいことだけを伝えるんだぞ』

『分かってるよ…』



ステージの袖に立つ。

ファンのみんなの少し騒いでいるような声…
ちょっとだけ隙間から覗いてみると数えきれないほどのファン…


ファンミーティングだから、それほどライブ会場みたいに広い会場じゃないんだけど…


証明が少し暗くなった瞬間、騒いでいる声が悲鳴に変わる。


"歌わなくていい"社長にそう言われていたけど、やっぱり歌いたくなった。

だって、歌とメンバーとAがオレの全てだから…

本当は、普通にスッと出てお礼をするだけだった。


だけど、アカペラだけど舞台袖から「MAZE」をゆっくりと歌うとその悲鳴はもっと上がる。


何が自由なのか。何が正しいのか奇妙な夢見て彷徨う陰…


ゆっくりゆっくりステージ上に出る。

オレがステージに見えると、ジェジューン！とたくさん叫んでくる。


オレは、その声が嬉しくて感動してLIVEは大好き。
もちろん、ファンともっと身近に触れ合えるミーティングも。


『こんにちは！ジェジュンです！みなさん元気ですかー！？』


上がる悲鳴は、とどまらない。

ミーティングなのにペンライト持ってきてる人もたくさんいる。


オレって、愛されてるな。

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