ねえ、ジュノン。

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「そんでさ、ここにお菓子のストック箱つくっちゃったんだよね」



「うわっ！舜斗やってんね」



「うるせ〜！」






ポテチに、チョコに、グミに、…って、独り言を言いながら嬉しそうにお菓子を出していく舜斗。



見てて癒されるよな、ほんとに。






「のりしお、ホワイトチョコ、ぶどうグミ…全部私の好きな味なんだけど！」



「え、そうなの？」



「舜斗もそうなの？」



「ポテチといったらのりしお。チョコといったらホワイト。グミといったらぶどうっしょ」



「えやばい、全部一緒」



「ふは、そこまで揃うと逆にきもいね」



「それな」






こうやって2人で笑う時間が昔から好きだったなあ。



舜斗は鼻歌を歌いながらそれぞれのお菓子の封を開けていく。






「…？」



「♬︎、♪」






聞き覚えのあるメロディー。



これ……






「ねえ、その曲…」



「ん？ああ、ジュノンくんが教えてくれた」



「やっぱり？」



「聴いた事あるの？」



「ここに来たばっかりの時、寝れない日があって。そしたらジュノンがそんな感じの歌ってくれた」







そう言うと舜斗はビックリしたように目を見開いた。と思ったら、すぐにまた可愛らしい笑顔を浮かべる。







「ジュノンくんの声、めっちゃ綺麗じゃね？」



「うん……びっくりした、こんな優しい声出るんだって思った」



「ずっと歌ってて欲しいよね、そんでずっと聴いてたい」



「うん……すごい分かる」







こんな時もジュノンを思い出して、また胸がきゅう、と締め付けられる。重症だな…私。







「…あ、ジュノンくんの事好きでしょ」







そう言われて、舜斗に顔を覗き込まれた。

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