ねえ、ジュノン。

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「ん〜名前ちゃん最高！顔だけこっち向ける？」




「こ…こうですか？」




「そう！綺麗」








セリナさんは予想以上に興奮していて、もう何枚写真を撮ってくれているか分からない。








「ちょっと飲み物持ってくるわね。名前ちゃんコーヒー飲める？」




「あ、はい！飲めます」




「なら良かった、まだ撮り足りないからもうちょっと付き合ってくれない？」




「へへ、私でよければ」










セリナさんは満足そうに部屋を出て行った。




私そんなに綺麗なのかな？





近くにあった鏡を取って、自分を見てみる。









「わ、」









先程着付けをしてもらった時に少しメイクもしてもらった。





セリナさんと同じのであろう赤いクリアなリップ。



ブラウンとオレンジのアイシャドウとアイラインがナチュラルに引かれている。



いつもメイクする時はピンク系ばかり使ってたから新鮮だった。








「ブラウンの方が合ってるっぽいじゃん、私」








セリナさんのメイク術に惚れ惚れした。



ほんと、セリナさんってなんでも出来ちゃうんだな。






なんだか少し自分が情けなくなった。







…ジュノンは私みたいな子供より、セリナさんみたいな余裕のある人の方が好きなのかな。





タメで話してたくらいだから歳も近いんだろうな。



そういえばレオも｢セリナ｣って呼び捨てにしてたし。



レオとジュノンも同じ歳だし。





ジュノンとセリナさん、お似合いだし。






なんでここでジュノンの事を思ってしまうのかが分からなかった。









「お嬢！！！」










大きい声に驚いて振り返るとそこにはジュノンがいた。

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