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私の目線に気付いたジュノンさん、は
ネクタイを少しきつく締めた。
「自分の祖父の存在を知っていますか」
「祖父……おじいちゃん、ですか?」
ジュノンさんはこくりと頷く。
その動作さえ上品に見えた。
「小さい頃…2回か3回くらい会った気がします」
「そうですか」
昔お母さん、お父さんに連れられて行った場所は、とても大きくて立派な御屋敷だった。
おじいちゃんは私の頭を何度も撫でてくれた。何度も抱きしめてくれた。
「でも、その5年後くらいに、病気で亡くなったって聞いて」
「…」
沢山泣いた覚えがある。
おじいちゃんのお葬式は本当に広い場所で行われて、おじいちゃんを慕っていたであろう人達が、棺を囲って泣き崩れていたのを覚えている。
「私のおじいちゃんを知ってるんですか?」
「はい」
「…おじいちゃんはすごい人なんだよって、昔から聞かされてました。おじいちゃんは誰だったんですか?」
「…お嬢」
「てかあなた達も誰ですか?なんで私ここにいるんですか?誘拐なら今すぐ通報しますよ?!…家に帰りたい、帰してよ」
「お嬢」
「なに?学校から帰ったら本当の親じゃないって、訳わかんないんだけどまじで」
「名前」
急にヒートアップした私を宥めるように名前を呼ばれた。
「貴方の祖父は、…祖父の名前さんは、苗字組の頭でした」
「は……?」
ジュノンさんとシュントさん、は
さっき締めたネクタイを解いた。
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モルペコ - すごく面白くて、何度も読み返しています!ジュノン、かっこいいですね! (2022年11月6日 12時) (レス) @page32 id: 57b4fe7556 (このIDを非表示/違反報告)
はまみん(プロフ) - さくらこさん» さくらこさんありがとうございます♡作者自身推しはリョウキくんなのですが、こうゆう系を書くならジュノンくんが一番似合いそうだなって思って書いてます笑もっとキュンキュンしてってくださいね💖 (2022年3月11日 19時) (レス) @page27 id: ddb0c5a515 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - すごく面白いし、キュンキュンしてます! BE:FIRSTは推しが決まらなくて、メンバー全員大好きなのですが、この作品のおかげでジュノン推しになりそうです笑 これからも、更新楽しみにしてます✨ (2022年3月9日 16時) (レス) id: afb70c7110 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - こちらこそお返事ありがとうございます💓面白くて何度も読み返してます🔥更新が楽しみです! (2022年2月9日 21時) (レス) id: 0d99950192 (このIDを非表示/違反報告)
はまみん(プロフ) - みゆさん» みゆさんありがとうございます🥲是非これからも見てくれると嬉しいです♡ (2022年2月9日 20時) (レス) id: 1fce4fe5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はまみん | 作成日時:2022年2月6日 0時