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「…それに返事をするには、お前が我々の質問に答える必要があるな。」
クラピカが腕を組み直し、男性を睨み付ける。
私もクラピカの言う通りだと思ったから、賛成の意味を込め、こちらを見る彼に頷いた。
クラピカは私に頷き返すと、指を一本立てる。
「まず一つ。お前は何者だ？」
「俺はイズナビ。弟子入りするなら師匠って呼んでくれ。」
「二つ。なぜ我々を追跡していた？」
「様子を観察してたのさ。…そっちの嬢ちゃんは何かあるか？」
話を逸らすように男性…もといイズナビさんが私に話を振る。
クラピカは少しむっとした様子だったが、それ以上何も言わなかったので私は小さく右手を挙げた。
「さっきの…『ネン』って、何のことですか？」
「＿弟子入りすりゃ分かるさ。で？お前らどうすんだ？」
軽くあしらうイズナビさん。どうやら弟子入りするまで、詳しい話をするつもりは無いようだった。
…するとクラピカは、頷いてから短く息を吐く。
それから"Aも来てくれ"と言うように、私と目を合わせた。私が微笑むと、彼は安心したような表情を浮かべる。
実際にイズナビさんからは、ヒソカやあの団体のリーダーが時折見せていた殺気が微塵も感じられなかったし、私はきっと悪人じゃないだろうと薄々感づいていたのだ。…そしてそれは、クラピカも同じで。
「分かった。私達にネンを教えてくれ、イズナビ。」
すんなりクラピカが承諾したことが予想外だったのか、顎に手を当てるイズナビさん。その横顔は、どうやらその返事を待ち望んでいたみたいで。
更にクラピカは言葉を続ける。
「私には…私達には、力が要るんだ。強くならなくてはいけない。」
「ああ＿いいぜ。そんなら決まったな。」
イズナビさんは、相も変わらず余裕に、けれども心底嬉しそうな様子で言った。
＿やっぱり、この人は悪い人じゃない。見守るような瞳がサトツさんそっくり。
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おじいちゃんパンチ - このお話くっそ好きやばい気長に更新お待ちしております。 (3月8日 20時) (
レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まだご不便な思いをされているかとは思いますが、寒さも厳しい季節ですのでどうかご自愛くださいませ。今後も更新を楽しみにお待ちしております…！ (1月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - なぎテラスさん» ご返信も更新も本当にありがとうございます…！😭 ご親族様が無事に避難されましたこと、そしてなぎテラスさんのお気持ちや生活が少しでも落ち着いたとのことで、本当に安心致しました。→ (1月13日 16時) (レス) @page16 id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - また日常に戻れるのがいつになるかは分かりませんが、一日一日を大切に過ごしながら、空いた時間があったらこちらの作品も進めていこうと思っております。温故知新さんのコメント、本当に励みになりました！重ねてお礼申し上げます。 (1月12日 19時) (レス) id: 489c1c6afd (このIDを非表示/違反報告)
なぎテラス(プロフ) - 温故知新さん» 返信遅くなってしまって申し訳ありません。温かいお言葉とお気遣い、本当にありがとうございます。心の底から嬉しいです…！今日親族が都市部へ避難出来ましたので、気持ちも忙しさも以前より落ち着きました。 (1月12日 19時) (レス) id: 489c1c6afd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎテラス | 作成日時：2023年1月30日 11時
