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「そう、ゲートだ。もっとも、扉みたいなものかはわからんがな…」
そんなもの、見つからないじゃない────そう言おうとして、あたりを見渡すと、さっきまではなかった「光」が色々なところからあふれ出ている。
「……あれ?」
指をさして聞く。
「そうだ。」
ううん…といくつぐらいあるか数えようとしたが、できなかった。あまりに多すぎるし、眺めすぎるとまぶしい。
「……あれに行く。」
一筋の光の源をさす。
理由は自分でもわからない。ただ、なんとなく懐かしいような雰囲気がした。
「…そうか。」
おじいさんがじぶんのこぶしを見ながらつぶやく。
光の元へ向かおうとした私は、ずっと抱えていた二つの疑問を聞いた。
「ねえ、おじいさん。あなたは、どうしてここにいるの?あと、私は、なんでここにいるの?」
おじいさんが、ゆっくりと顔を上げる。
「わしもわからない。気づいたら、ここにいて、離れることができない。いわば、きっとわしは、“中立点の番人”なんだろうな。
そして、お前さんは────」
その瞬間、私は光に飲まれて、おじいさんの声も、何もかも聞こえなくなった。
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桜みさき(プロフ) - ミルさん» わあ!嬉しいです(´ω`)ありがとうございます!あ、イベント参加させてもらってありがとうございました! (2017年12月13日 15時) (レス) id: 94acc03127 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - イベント参加ありがとうございました!読ませて頂きました!いきなりの急展開でハラハラドキドキさせて頂きました。これから先が楽しみです!頑張ってください! (2017年12月12日 19時) (レス) id: 6110e6e7df (このIDを非表示/違反報告)
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