明日はきっと来るよ part3 (ページ8)

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潤｢身体中に沢山あった傷やアザ、火傷の痕は全て完治しています。体重もわずかではありますが増えました。子供のように無邪気に笑う所も見せてもらいました。でも………記憶ばかりは………｣

裕｢………俺達兄弟が妹を、(人１)をこないな目にあわせたのは嘘偽りない事実です。亮｣

亮｢なんや裕兄｣

裕｢俺達は………覚悟せんとあかん日が来た、それだけや。院長室に行くで｣

亮｢…………｣

裕｢後程すばると共にお伺いします｣

潤｢はい。わかりました｣

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裕は潤に一礼をすると亮の手を引っ張り病室を後にしようとした時、今一度ベッドに眠る妹、(人１)を見ると優しい顔をし、愛しい人を見るように妹を見ている潤が目に止まった

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亮の手を引っ張り裕は院長室前まで来るとすでにすばるが待っていた

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裕｢すばる、忙しいのにすまんな｣

すばる｢そんなのええ。で亮、お前なんで病院なんかに来たんや？｣

亮｢………今日中にしなあかん書類忘れとって……やから来た。そしたら(人１)居るやん、俺あいつ連れて家帰ろ思ったんや｣

裕｢それだけやないやろ｣

亮｢あ゛｣

裕｢家連れて帰ってお前また(人１)に暴力振るうつもりやったんやないんか？｣

亮｢！！｣

すばる｢図星か｣

裕｢亮の、お前のストレス発散の道具やない、妹や。約2ヶ月で(人１)の身体中の傷やアザ、火傷は完治した。心のケアしてもらってる最中や。俺達は………10年、10年も(人１)をキズつけてきた。もお元に戻ることは出来ん。妹は………(人１)は………大野先生達に預ける｣

亮｢はぁ！なに言っとんのや！｣

すばる｢裕………お前｣

裕｢さっき病室に行ってこの目に(人１)見た時、(人１)の傍で優しく見守っている潤先生見た時思ったんや。ほんまなら10年前目の前でおとんとおかん殺される所見てめっちゃキズついている(人１)癒してやんなきゃいけなかった筈なのに………俺達は全てを間違えてしまったってな……だから………親身になって(人１)を見守ってくれてる潤先生、いや、大野先生達に預けた方がええって思ったんや｣

すばる｢さよか………｣

裕｢ああ………さてと、院長の所行くで｣

すばる｢わかった｣

亮｢……………｣

裕｢院長に何言われても何も言い返すなや、ええね亮｣

亮｢…………｣

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裕はそお言うと院長室のドアをノックした

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