御伽噺 ページ4
そして、ある程度紹介が終わった後、私を召喚したマスターはじろりじろりと遠くを見ていました。誰か見つけたのでしょうか。私もマスターのように遠くを見つめると、あるサーヴァント達を見つめていました。
________そのサーヴァント達は刀を持っている女性と、骸骨らしき仮面？を被っている女性と、着物？を着ている少女の姿がありました。
その3人はずっ、ずっ、とこちらを見ながら近づいてきます。
「マスター、この方達は？」
私がそう言うと、マスターは「あはは」と言いながら可愛らしい笑みではなく、苦笑いを浮かべてしまいました。
何かあるのか、と思っていると_______その3人はいつのまにかマスターの目の前へと立っていました。
3人の人達は私を見つめてカラカラと笑いました。そして一人の女性がこう言ったのです。
「ますたぁとの子供ですか？」
_______私を召喚してくれたマスターはおんなのこです。ちゃんと【女性】なんです。女同士で子供ができる時代、なんでしょうか。
マスターは「違うって…」と再度苦笑いを浮かべながらそう言いました。
そしてマスターは「この子に自分の名前を教えてあげて」と3人に言いました_______
そして3人はじっ、と私を見つめると突然にこにこと唄うように笑いました。
「静謐のハサン…です」
「源頼光、と申します。」
「私は清姫、と言います。」
3人がそれぞれ自分の名前を言いました。骸骨のような仮面を被っている【静謐のハサン】。刀を持っている女性【源頼光】。そして着物を着ている女性、【清姫】。
「…自己紹介、ありがとうございます。
私の名前はA=エルズバーグ、と申します。
よろしくお願いします。」
私も同じように自己紹介を終える、と3人は私に興味を失ったのか知りませんが、マスターに何かを話していることがわかりました。
耳を傾けると、一つだけ何か言っていることが聞こえました。
【あの子は本当にレプリカなの？】
.
(静謐のハサンが突然仮面を外してにこって笑ったって思ってください)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかろんさらだ | 作成日時：2019年1月31日 17時
