夢の中 ページ2
(まだ召喚されてない時みたいなやつのプロローグ)
ごうごう。ごうごう。ごうごう。
_______炎がゆっくりと揺らめきます。
怖いくらいにじっとりと、ゆっくりと揺らめくんです。
ひたひたとゆっくりと散歩する。
それはまるで飼育箱の_____________
「A!」
意識が現実へと戻ってきます。また飼育箱の中のような悪夢を見ていたようで。
立ったまま悪夢を見るなんて怖いな、とカラカラと仲間たちの笑い声が聞こえます。
ごうごう、とあの悪夢のようにまた炎が揺らめいた。
手を叩いて、くすくすと笑って。歌うようにゴーゴー。
後ろからきんきん何かが叫んでいるような気がしますが気のせいでしょう。
ごうごうと揺らめく炎へと向かった瞬間、私の体がぴかりぴかりと少しだけ金色に輝いたのは気のせいなのでしょうか。
______________________
「来たれ!天秤の守り手よ!」
そんな少しだけ透き通ったような声が聞こえた後、私の身体の光がぴかりぴかりと輝くのを止めました。
私を召喚、したようなマスターはじっ、とそのどろどろした蜂蜜色の瞳で私を見つめてきました。
「サーヴァント、ルーラー…
A=エルズバーグです。よろしくお願い
します。」
いつのまにかそんな自己紹介のようなことを言っていました。
私が自己紹介らしきモノを終えるとマスターは「聖人なのかな…?」とぼそりと言いました。
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作者名:まかろんさらだ | 作成日時:2019年1月31日 17時