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129:非常事態 ページ9

斎藤「あんたはどうせ、
仙台にも行こうと
思っているのだろう?」

A「な、何で分かるんですか?!」

斎藤「簡単な事だ。
あんたの目的は、綱道さんだからな」




ずっと綱道を追っていたから、それもそうか。

少しでも超能力者?
とか思った私は馬鹿か。




風間「では、Aが仙台へ行くのか?」

A「え?白河城が終わったら、
仙台へ行こうかなって思ったんだけど」

天霧「あなたは…。
言っても聞くわけもありませんか」

永倉「Aちゃんだから仕方ねえよ」

A「あれ?私、馬鹿にされてます?」

永倉「ば、馬鹿になんかしちゃいねえよ。
責任感が強いAちゃんだから、
仕方ねえなって事だよ」




責任感、か。

うーん、そう言われればそうかもしれないけど。

なあんか、
言いくるめられた感がすごいんだよなぁ…。


永倉さんの苦笑いを見ていると、
白河城から匡ちゃんと原田さんが
慌てた様子で戻ってきた。




不知「お前らの隊士なんざ、
誰一人もいなかったぞ」

原田「それどころか、
城の周辺に一人の兵士もいねえ」

永倉「戦の真っただ中だっつうのに、
一人の兵士すらいねえなんておかしいじゃねえか」




これはただ事ではない。

兵士がいないのは、
無理くりでも理由は付けられる。

でも、隊士さんたちがいないというのは、
どうにも理由が付けられない。

逃げ出したとも考えづらい。


そうなると…。




斎藤「中へ、連れ込まれたか…」




それしか、思いつかなかった。


こうなると、踏み込むしかない。


私たちは立ち上がり、腰に刀を差した。




風間「行くのか?」

A「もう待ってられない。
もし隊士さんたちが連れ込まれたとしたら、
放っておけないもん」

天霧「仙台はどうするのです」




うっ…。

仙台は、どうしよう…。
まだ何も決まってなかったんだ。




原田「なあ、A。
俺たちが仙台へ行こうと思うんだが、どうだ?」

永倉「あっちには平助や総司もいるから、
多少は時間を稼いでくれるだろうけどよ。
どれだけの羅刹がいるかも分からねえ。
兵士の数も多い場所だ。
なるべく早く行った方がいいだろ?」

A「それは、そうですけど…」

不知「仕方ねえ。
俺も原田たちに付いてってやるよ」

A「匡ちゃんが?」

不知「こいつには、まだ衝動があるからな。
Aが行けねえなら付いて行くしかねえだろ」

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 何度も読み返して読んでます。斎藤さんとの恋仲で幸せです。涙が流れてます。 (2020年5月26日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 朔さん» コメント&一気読みありがとうございます!風間の言葉遣いがなかなかに難しく、上手く表現出来ているのか不安でしたが、可愛いと言ってもらえてうれしいです♪なかなかに私の妄想が激しいものになってしまいますが、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2019年10月4日 9時) (レス) id: 92dfc97012 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメン失礼します!今日この作品を見つけて一気読みしてしまいました!!悲劇が無くて風間がかわいくて()大好きです!!!最近は薄桜鬼の小説を書いてる方も少ないので...(>_<)応援しています(^^ゞがんばってください!!長文失礼いたしましたm(__)m (2019年10月4日 2時) (レス) id: af48bb8f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年10月2日 16時

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