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128:作戦会議 ページ7

皆さんと別れた翌々日。

その日は隊士さんたちにお願いして、
白河城の偵察へ行ってもらっている。

私たちは野営地で、
白河城奪回の話し合いをしていた。




永倉「中はあの、
新型羅刹の巣窟になってやがんだろ?」

A「そのように聞いています」

原田「一筋縄には行かねえだろうな…」

斎藤「それでも斬り捨てていく他、道はない」

永倉「心臓を一突きするか、
首を落とすしかねえっつうのが面倒だよな」

風間「フン。そのような事も面倒とは。
これから人間は困る」

A「もう!そういう事言わな…っ?!
ちょ、ちょっと!何、サラッと会話に入ってきてるの?!」




あまりにも自然に入ってくるものだから、
自然と返事をしかけてしまった。

気配もなく近づいてくる癖、
どうにかならないの?!




A「何か用?何処かに行く途中とか?」

天霧「A、あなたに用事です」

A「私に?」

風間「薩摩から密書が届いた。
【雪村綱道と共に仙台へ向かい、旧幕府軍を迎え撃つ】と」

不知「つまり今、白河城に綱道はいねえって事だ」




その報せは、
私たちを動揺させるに十分だった。

私の目的である綱道は、
直近での目的である白河城にはいない。


あれだけ山南さんや山崎さんが調べてくださったのに…。

しかし、それだけじゃなく、
その後の言葉に戦慄した。




風間「白河城には、未だに鬼紛いの羅刹が残っている。
その羅刹には自我があり、
綱道の後を引き継いでいるらしい」




羅刹が、後を引き継いでいる…?


ちー君の言っている意味が分からないけど、
綱道がいない今でも、
白河城では羅刹が量産されているという事になる。




原田「って!仙台には、
土方さんたちも向かってるじゃねえか!」

風間「貴様らは、
羅刹や綱道と切っても切り離せぬ縁のようだ。
ここにも羅刹はいるが…。
A、どうするのだ?」

A「その綱道の後を引き継がされてる
変な羅刹もいるし、
白河城の羅刹も放っておくわけにはいかない、よね…」

永倉「だがよ、仙台に向かったっていう
綱道さんや羅刹はどうすんだよ」

斎藤「旧幕府軍に迎え撃つという事は、
土方さんより早く出ているはずだ。
既に綱道さんは仙台に到着している可能性が高い」




白河城にいる羅刹も放っておけない。
でも、仙台には綱道も羅刹もいる…。


………それなら。

****→←127:道中<ほぼ会話のみ>



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 何度も読み返して読んでます。斎藤さんとの恋仲で幸せです。涙が流れてます。 (2020年5月26日 21時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 朔さん» コメント&一気読みありがとうございます!風間の言葉遣いがなかなかに難しく、上手く表現出来ているのか不安でしたが、可愛いと言ってもらえてうれしいです♪なかなかに私の妄想が激しいものになってしまいますが、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2019年10月4日 9時) (レス) id: 92dfc97012 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメン失礼します!今日この作品を見つけて一気読みしてしまいました!!悲劇が無くて風間がかわいくて()大好きです!!!最近は薄桜鬼の小説を書いてる方も少ないので...(>_<)応援しています(^^ゞがんばってください!!長文失礼いたしましたm(__)m (2019年10月4日 2時) (レス) id: af48bb8f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年10月2日 16時

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