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土方「んだよ。幽霊でも見るような目で見やがって」
貴女「………ひ、ひ…っ」
土方「気持ち悪い笑い方してんじゃねえ！」
貴女「ひ、ひ、土方さぁぁぁん！！」
私は歪む視界の中、土方さんに向かって飛び込んだ。
まるで押し倒すように土方さんの上に乗っかり、その胸で泣きじゃくる。
声まで一緒じゃないか！
しかも触れている！
やっぱり、土方さんだ！
貴女「笑ってなんていません！
半年前に、亡くなったって…っ！」
土方「ああ、そうゆう事にされたんだよ、って！
おまえ、鼻水を付けるんじゃねえ！」
貴女「出るものは仕方ないんです！
また会えるとは思ってなかったんですよぉ！」
グリグリと土方さんの胸に顔を押し付け、顔から出る水とゆう水を全て擦り付ける。
大きな手が頭に置かれ、ガシガシと恋しくなっていた撫で方をされた。
やっぱりそれは、撫でるとは言いません！
でも今は、それが嬉しい…っ！
そんな私の身体は、急に土方さんから離れ浮き上がった。
斎藤「落ち着け。副長が困っている。
それに、その格好は俺が好かん。離れろ」
永倉「斎藤が土方さんにヤキモチか？熱いねえ」
原田「新八、揶揄ってやるな。斎藤の殺気が怖えよ」
抱き抱えられていた身体は、ストンと畳の上に降ろされる。
酷い顔をした私は、懐から手ぬぐいを取り出してゴシゴシと拭いた。
千鶴「もう少し、女の子らしく拭いてよ」
貴女「無理！そんな余裕ない！」
姉様とのやり取りを見たからなのか、土方さんはククっと喉を鳴らして笑う。
その笑い声、それも懐かしすぎて涙が止まりません！
そんな私を後目に、蝦夷から帰って来た皆さんは、今までの状況を説明してくれる。
私は嗚咽を洩らしながら、その話に耳を傾けた。
蝦夷での戦で、土方さんは大怪我を負ったらしい。
それは鬼化した土方さんでも、傷の回復に時間が掛かるようなものだったらしく、その傷を治すのに時間を要したと。
傷を治している間に仙台に会った大鳥さんが、新政府軍に降伏を申し出て戦は終わってしまった。
土方さんの所へは事後報告となり、その時に土方さんは死んだことにされてしまったようだった。
貴女「では、永倉さんが持ってきた訃報は…」
土方「世間様からすれば、俺は死んだ人間だ」
藤堂「町人が知ってる事実は、"土方さんは死んだ"って事だけだからな」
貴女「なるほど。納得です」
グスっと鼻を啜り、心の中で真っ先に思った事。
それは…。
あの時の涙を返せ！
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 何度も読み返して読んでます。斎藤さんとの恋仲で幸せです。涙が流れてます。 (2020年5月26日 21時) (
レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 朔さん» コメント＆一気読みありがとうございます！風間の言葉遣いがなかなかに難しく、上手く表現出来ているのか不安でしたが、可愛いと言ってもらえてうれしいです♪なかなかに私の妄想が激しいものになってしまいますが、これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2019年10月4日 9時) (レス) id: 92dfc97012 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - コメン失礼します!今日この作品を見つけて一気読みしてしまいました!!悲劇が無くて風間がかわいくて()大好きです!!!最近は薄桜鬼の小説を書いてる方も少ないので...(>_<)応援しています(^^ゞがんばってください!!長文失礼いたしましたm(__)m (2019年10月4日 2時) (レス) id: af48bb8f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2019年10月2日 16時
