【薄桜鬼】純血を巡る者６ (ページ6)

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村を焼いたのも、
父様や母様が死んだのも…。

全部綱道の計画の一部だったんだ。

絶対に許さない、雪村綱道…っ！

藤堂「今は羅刹をどうにかしよう！」

A「……そうですね。
全員、始末しましょう」

沖田「一気に片付けようか。
時間が掛かると面倒だしね」

斎藤「無茶だけはするな」

綱道がいなくなった事で、
斎藤さんは解放してくれた。

その代わりに皆さんが刀を構え、
羅刹に対して切っ先を向ける。

一度大きな深呼吸をして、
羅刹に視線を送った。

全員が走り出したのは、ほぼ同時。

急所を確実に突き、
羅刹たちを斬り捨てて行く。

私たちの周りには赤い血の海が広がり、
私の白い髪は赤く染まっていった。

全ての羅刹を始末し終えると、
その一帯には羅刹の骸でごった返している。

その中の一体に近寄り、
異色の目をした羅刹の隣でしゃがんだ。

A「ごめんなさい…。
あなた達を、巻き込んでしまいました…」

沖田「Aちゃんは優しいよね。
羅刹にまで謝るなんてさ」

藤堂「それがAの良い所だろ？」

斎藤「……大丈夫か？」

A「大丈夫です。
さあ、もう少し先まで行ってから休みましょう。
夜に動くのは得策ではありませんから」

私は立ち上がり、
精一杯の笑顔を作った。

その笑顔の裏に、綱道への怒りを宿しながら。

羅刹の骸を背にして、
私たちはまた、歩き出した。