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視線を近藤さんたちに向けると、
姉様は近藤さんに抱き着いて大泣き。

そんな姉様を近藤さんが頭を撫でて宥めていた。


あの斎藤さんでさえ、
感情を表に出している。

喜んでいる。

そう思っていいのかな?

しばらく皆さんの再会を見ていたのだけれど、
全員が私の方を向いて見つめて来た。

ただ一人は睨んでるようにしか見えないけど…。

ちょ、ちょっと怖いな…。
それだけの視線を浴びるというのは、恐怖だ…。




A「と、とりあえず、
立ち話も何ですし、座ってお話しましょう?」

近藤「そうだな!
あそこに職人さんたちの食事処がある。
そこなら座って話も出来るだろう」

A「じゃあ、そこに行きましょうか」




私たちは近藤さんに教えてもらった食事処へと向かう。

そんな私に駆け寄ってきたのは平助君だった。




藤堂「本当に!意味が分かんねえんだけど!」

A「では、一つだけ。
井上さんには、私が頼んでお芝居をして頂きました」

土方「はぁ?!」

井上「いやはや、
人をだますというのは気が引けるもんだね」

土方「源さん!何で俺に言ってくれなかったんだよ!」

井上「敵を欺くには味方から。だろ?」

A「土方さんがそんな事を言える立場ではありませんよ?
斎藤さんを御陵衛士に間者として送った時は、
皆さん同じ気持ちだったんですからね!」




土方さんはバツが悪そうに頭を掻く。

それでも表情は穏やかで、
こんな時期に見られるような表情ではない。

そんな土方さんを見ていると、
こちらまで笑顔になれた。


今日はよく笑える日だな。


近藤さんや井上さんに群がる皆さんを見ていると、
こちらまで嬉しくなる。

その光景はまるで、
京にいた時みたいで懐かしい。

私たちは食事処の一角を借りて座った。




A「では、一から説明しますね」

121:近藤勇救出計画→←120:会わせたい人



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵だよ。涙が流れます (2020年5月24日 23時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月26日 17時

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