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撃たれるのって、痛いな…。

近藤さんも痛かったんだろうな…。


こんな戦の中でも、
そんな事を考えれる程に冷静だった。

けれど、二人で相手をするには数が多すぎる。

どうしたものか…。




藤堂「A、手分けしようぜ」

A「どのようにですか?」

藤堂「俺は敵を切り伏せる。
Aは大砲と銃をどうにかしてくれ」

A「分かりました。出来る限り破壊します」




二人でもう一度駆け出し、
平助君は敵を、私は武器を破壊する。

その動きが功を奏したのか、
伏見奉行所の敵は撤退して行った。




藤堂「何とか片付いたな」

A「大丈夫ですか?血が…」

藤堂「ああ、ほとんど返り血だよ。
それに傷はもう塞がってるしな」

A「平助君がいてくれて良かったです。
ここに突っ込めるのは私たちだけでしょうし」

藤堂「それはこっちの台詞。
Aがいなかったら出来なかったぜ」




遠くの方では、未だに大砲と銃の音が鳴り響いている。

それでも私たちは
伏見奉行所だけは守り切る事に成功した。

ほっとしているその時、
平助君が刀を構えながら、私の腕を引いて隣へと誘う。

どうしたのかと、平助君の視線の先を見てみれば…。




天霧「私は戦いに来たのではありません。
Aを呼びに来たのです」

A「どういう事?」

藤堂「呼びに来た?
攫いに来たの間違いじゃねえのか?」

天霧「私にAを攫う理由がありません。
A。風間は今、怒りに任せての戦いをしています」




天霧君の話を聞けば、
あの壊れたからくり人形のような鬼たちに襲撃され、
両目を斬られた事を知って怒り狂っているらしい。

何故、守ってやらなかったのか。
何の為に預けていたのか。

それをこの戦に乗じて、
怒りに任せて戦っているのだと。

ちー君は薩摩の人たちに付いて龍雲寺に行っていて、
天霧君はちー君の様子を窺いに行った時、
新選組の隊服を着た一行を見つけたらしい。

今のちー君と鉢合わせさせるわけにはいかないと、
足止めをするのに戦ったのだと教えてくれた。

****→←92:開戦



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さんと恋仲になって欲しいです。 (2020年5月24日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月19日 7時

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